期待してんだ ページ3
作ってすぐにhit数やお気に入り、評価がすごいことに…ありがとうございます!!
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春。桜の花びらが舞う頃はもう終わった。
もう夏が始まりそうな、春の終わり頃。
私は体育館の端で死んでいた。
「………」
「【返事がない 屍のようだ】ww」
親友の恋李が茶化すようにそういった。
仕方ねーだろ…ロードワーク死ぬ…。
次は、レシーブ練だ。
部活が盛んで有名な狼通中学校。
次の中体連の為に練習中である。
「オラ、休憩終わりだ、死ぬなオメェら!!」
先輩がそういい、次々と立ち上がる人達。
その中には、一際目立つ深海もいた。
深海ルイ。
ドイツ人とのハーフとやらで、目立つ髪の色と背をしている。
チームメイトとほとんど絡まないものの、深海の跳躍力や力などは眼を見張る。
笑った顔を見たことがないので、冷めている奴だと思われているが、私は知っている。
コイツは、バレー馬鹿だ。
…そして、私と同じ、一年でレギュラーに選ばれた女子である。
「んじゃ、まずはレシーブ練な!!早く!!」
そして、此処、狼通中学校は文武両道と他校にはないことをする、をモットーとしている。
だからか、女子中学生なのに一般男子高校生のバレーの部の練習をしている。
ロードワークでまず三回死ねるし、その後のレシーブ練やスパイク練でも死ねる。
死ぬには不自由しない。
「大沼、お前には期待してんだ!!頑張れ!!」
「…はい」
“期待”、“頑張れ”という言葉が真面目な人をどれだけ辛くさせているか、人は知らない。
だから、簡単にエールを送る。
それがどんな刃物になるとも知らずに。
ドッ、!!
「…ッ、ぐ…」
…痛い。
ジンジンという痛みが頭の片隅を支配する。
「ッ、サッ来ぉおおい!!」
だけど、次のトスにつなげるため。
次のスパイクへつなげるためには必要不可欠。
「大沼終わり!!次ッ!!」
少しの水分補給の後、すぐにスパイク練だ。
スパイク練は辛くない。
自分が好きなものだから。
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…ああ、やっと終わった。
少し暗くなり始めた道を恋李と歩く。
「…あ、見てみて！月！」
「おー…綺麗だな…」
少し暖かくなり始めた空気。
空に一つだけポツンと浮かぶ丸い月。
…ああ、今日は満月か。
恋李の家の前で別れ、私はもう完全に暗くなった道を歩く。
好きな歌を口ずさみながら。
帰ってからは、課題をして寝た。
まだ慣れていない部活の疲れでゲームしようとも思わなかった。
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スアール - うおおおお!!?えっえっえ、ありがとうございます!!!頑張ります!!コメントありがとうございます!! (2018年11月24日 20時) (
レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
るなポン酢(プロフ) - 此処まで一気読みしてきました。 もう目から水スプラッシュしそうな位感動しました！更新頑張ってください！ (2018年11月24日 17時) (レス) id: bc89a1b0c1 (このIDを非表示/違反報告)
スアール - 蜜柑さん» ありがとう！頑張るよ！ (2018年11月11日 20時) (レス) id: c6bafc7d26 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 続編おめでとう！！更新頑張ってね^ ^ (2018年11月11日 20時) (レス) id: 97574853b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スアール | 作成日時：2018年11月11日 20時
