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次の日の撮影、俺と千葉くんの撮影場所が一緒で。
楽屋に遊びに行ってくる、って言って、千葉くんの楽屋に行った。
なんだか少し、気まずかったから。
行ったら案の定、抱きかかえられて、向かい合わせに膝の上に乗せられた。
「昨日したじゃん。またするの?」
「だめ?」
「腰、ばきばきになっちゃったら千葉くんのせいだかんね。」
「今日は撮影だけなんでしょ。だいじょうぶだって。」
するりと千葉くんの手が服の中に入ってくる。
撮影まではまだ1時間もある。ぱぱっと済ませてしまえば大丈夫。
そう思って、身を任せた。
まさか、見られてるなんて、思わずに。
ことを終えて楽屋に戻ると、どこか違和感があった。
「……あ、」
山田が、いつもは話の中心にいる山田が、今日は外れたところで難しい顔をしている。
「……どーしたの?やまだ、」
「……伊野尾ちゃん……」
「なんか変だよ、悩み事?
もしかして、週刊誌出てから彼女となんかあった?」
ああ、自分で自分の傷を抉ってしまった。
「……相談、乗ってほしいから、俺の家きてくれる?」
「ほぇ?え、いい、けど……」
ほんとにおかしいよ、山田。
俺のこと家に呼ぶなんてどうかしてる。
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作者名:酢雨 | 作成日時:2017年6月27日 20時