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「俺は、山田が思ってる以上に汚い!俺のこと、知ったら、きっと山田は気持ち悪がる!」
「っそんなことない!自分のこと汚いなんて言わないで!」
「山田は、知らないから……!」
そう、山田は、知らないから。
「俺は、男に抱かれて幸せ感じるようなヤツなんだぞ!?
ケツの穴にぶち込まれて、女みたいに喘いで、きったない顔して、」
「伊野尾ちゃん!!」
「俺は、裕翔がシャワー室にいたずらにくるたんびに、裕翔の見て、そのでかいの突っ込んでほしい、奥いっぱい突いてほしい、いっぱい擦って、奥にいっぱい出してほしいって、そんな、そんなこと、っ……おも、思って、おれはっ……!」
叫んでるうちに涙が出てきて。
ああ本当に情けない。俺、他のメンバー出して、こんなキモイこと言って、何がしたいんだろう。
「……じゃあ俺が、俺だけがそう思ってもらえるように、頑張る。」
「っは……?」
優しい手のひらが俺の涙を拭って。
山田は、もっと優しい顔して微笑んでた。
「好きなんだ、伊野尾ちゃんのこと、どうしようもないくらい。
彼女のこと、自分でふりにいくくらいにはね。」
「か、のじょ……え、っえ、おまえ、おまえなに、してっ……!」
「だって伊野尾ちゃんのこと好きだから。愛してるから。」
歓喜に震える胸と、恐怖や焦りに震える手と。わけがわからなくなって、思ったこと全部を叫んだ。
「なに、何バカなことしてんの!おまえ、彼女から、愛されてっ!おまえも好きだったんだろ!?
なんで、なんで幸せを投げ捨てるようなこと……!」
ぱちん。
山田に、優しく頬を、叩かれた。
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作者名:酢雨 | 作成日時:2017年6月27日 20時