好きとかなんて言わないで (yb×in)

(side:K.I) ページ30

裕翔がおうちに泊まるようになってから1週間、頼んでないのに裕翔がへばりついてくるから、学校でも、もちろん家でも、そういうことをすることはできなくて。


どうしても外せない委員会が放課後にあった裕翔に、まっててって言われたけど、それを無視して家に帰った。


「っぁ……うぁ、」


最近、家に帰って自分の部屋に入ると、絶対に体が熱くなる。
頭によぎるんだ。
もしかしたら薮が、この前のことなんてなかったみたいにひょっこり現れて、俺を抱いてくれるんじゃないかって期待が。


ブレザーを脱いでベッドに座ると、お腹の奥が疼いてたまらなくなる。



そこからはもう、自分でも記憶がないくらいで。
自身をぐちゃぐちゃにして、後孔に指を突っ込んでかき回して。

なんとはなしに部屋に入ってきた、驚いた顔をした裕翔を引っ張って覆いかぶさった。


指だけじゃ足りなかった。
薮があまり手を出してこない時、前だけじゃイけないからってポチったバイブでも足りない。
熱くて硬いのが欲しかったの。


「ちょ、いのちゃ、」

「ゆうとぉ、ぁ……っあ、ね、ちょーだいぃ……っ、」

「まって、いのちゃん、」

「まてない……っふ、ぁ、」


閉まったままの薮の部屋のカーテン。
見向きもしてくれなくなった薮。
俺はもう、隣にいる権利さえなくしてしまったのかなって後悔して。
そのたびに寂しくなって、他の人の熱を求めた。そうすれば、不安が和らぐ気がした。

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