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▽
「……そこまで、もう…………」
「香水、ついちゃう……帰んないと、タクトが、」
うわごとのようにぶつぶつ言いながら俺の胸ぐらから手を離してドアの方へ歩いていこうとする。
その腕を掴んで、ベッドに押し倒した。
「匂いついたらだめなんだ。」
「やっ、離して……帰らないと……」
「匂いついたら帰れないね、伊野尾ちゃん。」
きっと正常な思考ができていなかった。
俺が思ってたより、俺の中でのこの人の存在は大きかったんだ。
「……帰れないくらい、染めてあげるよ。」
泣き疲れて眠った伊野尾ちゃんの頭を撫でる。
まださらけ出されたままの艶かしい白いはずの肌は、いろいろなところが赤黒かったり青かったりと変色していた。
人の本性が出るときって、ショックを与えるには1番いいって聞いたことがあった気がする。
手を出したわけじゃない。だけど、そういったことに近いことはした。
嫌がる彼をおさえつけて、脱がせて、
何度もキスをして、
いくつも跡をつけて、
イきたくないって泣き叫ぶのを無視して、何回も。
体のいろいろなところに他の男が染み付いていて泣きそうになった。その感情が理解できなかった。
でも間違いなく、これで伊野尾ちゃんは帰りたいって言わなくなる。ならいいんだ。
それなら、別に。
……俺がこの人に、どうしようもなく嫌われたとしても。
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ちゃー(プロフ) - 久しぶりの更新待ってました！とても好きです(^-^)お忙しいと思いますが更新頑張ってください！応援しています！ (2017年3月4日 20時) (
レス) id: 599b8e9166 (このIDを非表示/違反報告)
瑠依(プロフ) - 恵比中松野さんの突然死で企画が拡大したため割愛になったみたいですよ。 来週ずらして放送されるといいですね! (2017年2月9日 7時) (レス) id: 252e0dd814 (このIDを非表示/違反報告)
はな - この話を読んでると胸がキｭゥーってしめつけられます。 酢雨さんの作品大好きです！これからもお世話になります。 ずっと、ずっと応援し続けます！ (2017年1月31日 0時) (レス) id: 61c5eb8410 (このIDを非表示/違反報告)
うえの - 酢雨さんの作品、大好きです！ 頑張ってください！！ (2017年1月28日 19時) (レス) id: eef1518b8f (このIDを非表示/違反報告)
そらの - すーさんこれからも頑張ってください！ (2017年1月27日 18時) (レス) id: 1bc2870355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酢雨 | 作成日時：2017年1月21日 23時
