89 TAEHYUNG ページ39
．
ジミンの部屋に着いて、呑気に座ろうとしたAの腕を引いて問うたら、あぁ、ジミンの服だよって。
そんなことを当たり前かのように言われてむっとする。
他の男の服着て他の男の匂い纏ってるのがどんなに嫌なことか、Aは全然わかってない。
いや、逆にジミンを男と意識してないってことだからいいのか？いやいや、やだ。ジミンであっても他の男の服着てかわいいAなんて俺がやだ。
そう伝えるとユンギヒョンより大きな二重の目を驚いたように大きく開くと、目をきょろきょろさせて俯いた。
動かないAに、最終手段だと腰に腕を回して抱き寄せて手を服にかけて脅してみる。
わかりやすく焦ったAは、着替えてくるからってあたふたしだして。
その様子がかわいくて我慢できず、好きだよって額にキスしてしまった。
Aは顔を真っ赤にして自分の家に着替えに戻って行った。
わかりやすく動揺しちゃって…
本当かわいいな…というか、口にしたかったな…
Aのかわいい様子を見てすっかり機嫌が直った俺は、スマホをいじってAとジミンを1人で待っていた。
自覚しているよりニヤけていたことは、風呂から戻ったジミンに何ニヤけてんの気持ち悪って言われるまで気付かなかったけど。
TH「昨日実は酔ってなかったでしょ」
JM「テヒョンとミヤと別れてしばらくは本当に酔ってたよ。お前らの前で酔ったふりするわけないでしょ」
TH「…Aに抱きついて手繋いでたくせに」
JM「あ、それはごめん。本当にいつものくせだわ」
TH「それが嫌なんだってば！」
ジミンに昨日からの怒りをぶつけてると、インターホンが鳴ったと同時に玄関が開いて、ジミンー？あがるよーってAの声が聞こえた。
「ジミン服ありがと」
JM「は？なに着替えたの？」
TH「俺が言ったの。他の男の服着てかわいいAはダメ。」
JM「えー俺なのに？」
TH「ジミンでもだよ！」
JM「めんどくさいなぁ」
AはぶかぶかのTシャツにゆるいパンツで、またラフな服装。もしかして…
TH「ねぇそれってユンギヒョンの？」
「ちがう。私の！」
うるさいな〜って困った顔するAを抱き寄せて匂いを嗅ぐ。
うん。Aだけのいい匂い。よし。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すゆ
| 作成日時：2021年8月9日 20時
