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約束の日。
今日は2コマだけ授業受けて、学年の違うジョングクとはお昼休憩がない限り会わないからそのままミヤと帰る。
ミヤにはがんばってこいよー！って背中をバシッと叩かれた。
【家着いたよ】
【おっけー終わって行く時また連絡する】
ジョングクによく似たうさぎのスタンプで了解と返した。
まだ時間あるし何しよっかなーってリビングのソファでごろごろしてたらいつの間にか寝てたみたいで、着信のバイブで目が覚めた。
うっすら目を開けて名前を確認して寝ぼけ眼で電話に出るとAーって低くて穏やかな声が聞こえる。
「ぅん…」
TH「あは、寝てた？」
「ん…テヒョン」
TH「そうだよ、今終わったから家行くね？」
「…うん。待ってる」
電話を切って頭が覚醒するまでしばしぼーっとする。
テヒョンの大学からだと30分ぐらいかかるから、よれたメイクを直して待っていると、インターホンが鳴りテヒョンが映るモニターを確認して家を出た。
「お疲れ様。お迎えありがとう」
TH「お待たせ。今日家の人は？」
「みんな仕事でまだ帰ってないよ」
TH「そっか。じゃあいこ」
そう言うと、私の手を絡めるように繋いできた。
驚いてピクっと震えると、ダメ？って断らないってわかってるように片眉を上げて見下ろしてくるからずるい。
ダメじゃないけど…ってちょっとだけ握り返すと、ひひって口を四角くして笑って歩き出した。
「お邪魔しまーす…」
TH「誰もいないからね。先部屋行ってて」
そう言ってリビングに行ったテヒョンの言う通り、先に部屋に上がる。
テーブルの前に座ってると、戻ったテヒョンが飲み物をくれて私の正面に座った。
「ありがと」
TH「いーえ。緊張してる？」
「ちょ、ちょっとだけ、」
TH「かわいいね。中学の頃と変わってない」
そういや今日さ…ってテヒョンが話し始めて、そのまま他愛もない話をしていると、緊張が和らいで肩の力が抜けていく。
テヒョンの相変わらずの不思議な発言がおもしろくて笑ってると、ふと黙って優しく微笑むテヒョンと目が合った。
…あ、雰囲気が変わった。私もいい加減話さなきゃってまた緊張して背筋が伸びる。
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作者名：すゆ
| 作成日時：2021年8月9日 20時
