27 TAEHYUNG ページ27
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ドクンと胸が大きく鳴った。
わざわざ話があるなんて連絡してきた事ないし、いつも俺の都合を伺ってくれるのにそうでない言い回し。
直感できっといい話じゃないなって思った。
【わかった、なるべく早く行くね】
そう返信したけど、朝起きても既読になってなかった。
夜はあの子から電話がかかってきたけど、さすがに話す気になれずメッセージも電話も返さなかった。
次の日の部活終わり、Aが待つ教室へ迎えに行った。
TH「お待たせ」
「お疲れ。急にごめんね？」
TH「そんなの全然いいよ！行こっか」
「うん」
Aが困ったように微笑んで、スッと目を逸らした。
本当はいつものように手を繋ぎたかったけど、Aは少し前を歩き出したからその後を追って隣を歩く。
いつもの公園に着いて隣に腰掛けAを見ると、真っ直ぐ前を見て何かを考えている顔。
いつも通りにしよう…そう思って普通に声をかけた。
TH「話したいことってなに？なんかあった？」
「うん…テヒョン、お別れしよう。」
よくない話だとは思ってたけどまさか別れようって言われるとは思ってなかった俺は驚いて、Aの顔をぽかんと見て何も言えずにいると、もう吹っ切れたような顔をしていて。
Aは俺があの子と会ってたのを教室から見たみたいで、嘘つかれたことが嫌だったと言った。
何か言わなきゃ、と、ぐるぐる考えたけど。
でも何を言っても言い訳に聞こえるだろうし、きっとAの別れるという決断は変わらない。
それでもAにはっきり別れを口にされて想像以上にショックだった俺は、自分が悪いのに別れたくなくて、わかったって言えなくて、俯いてしまった。
「私帰るね。今までありがとう。」
黙ってた俺に向かってポツリと呟くと立ち上がる気配がして、咄嗟に腕を掴んだ。
その時見たAの顔が少しだけ目が潤んでたような気がする。
でも掴んだ手を優しく降ろして微笑んだAはじゃあね、と、振り返ることなく公園をでた。
俺は小さくAの名前を呟いただけで、それ以上は何にも言えなかった。
そのままどれぐらい動けずにいただろう。
気付いたら辺りは真っ暗になってて、さすがに帰らなきゃ重い腰を上げた。
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かりすゆ(プロフ) - さるもねるさん» お返事遅くなってごめんなさい。さるもねるさん、コメントありがとうございます。読んでくださっていてうれしいです。変換できてないところすぐに確認修正しますね。ご指摘ありがとうございました。 (2021年11月20日 18時) (
レス) @page40 id: 61d739dc9c (このIDを非表示/違反報告)
さるもねる(プロフ) - 名前変換出来てないところがちょっと目につきます‥……とても面白いです (2021年11月7日 0時) (レス) @page25 id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
かりすゆ(プロフ) - みあもさん» ありがとうございます！嬉しいです…がんばります！ (2021年8月7日 13時) (レス) id: 806b3dbea6 (このIDを非表示/違反報告)
みあも(プロフ) - 続き楽しみにしてます！更新頑張って下さい(^^) (2021年8月5日 19時) (レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すゆ
| 作成日時：2021年7月7日 21時
