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白石「翔北救命センターです」
ホットラインが鳴り白石先生が対応する
《共同指令センターよりドクターヘリ要請です。上総七夕祭りで山車が横転。民家に突っ込みました。負傷者多数です》
白石「多数ってどれくらいですか？」
《現場の報告では7,8人と受けていますが正確な情報はまだです。混乱しているようです》
私はすぐに携帯で町田さんにヘリが飛べるかどうかの確認をした
そして白石先生に飛べることを伝えると「分かりました。出動します」と言って白石先生はホットラインを切った
そして白石先生に「Aと緋山先生もお願い」と頼まれ白石先生と緋山先生と冴島さんと私でフライトへ向かった
緋山「懐かし」
数年ぶりにヘリに乗る緋山先生はベルトをしながらそう言った
梶「こちら翔北ドクターヘリ。離陸17時26分BC26。上総方面に向かいます」
町田《現場直近をリクエストしました。着陸場所は追ってお知らせします》
梶「了解」
パイロットの梶さんとCSの町田さんが無線でそうやり取りをする
白石「詳しい状況が入っていたらお願いします」
《負傷者7名。あ、いや8名です。8名…？すみません、見物客が多くて…》
白石先生が現場の状況を聞くと無線の奥から数十人いるであろう怪我人の声が聞こえてきた
緋山「大分混乱してるな…行ったらまずトリアージだね」
冴島「トリアージタグ用意します」
そして冴島さんが早速トリアージタグを用意し始めた
私は壁にもたれながら黙ってヘリが着陸するのを待ち続けた
この頃からだった
胃の辺りが気持ち悪くなり始めたのは
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作者名：大 園 す み れ | 作成日時：2023年3月16日 3時
