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ハッキング48 ページ49


降谷side

降「大丈夫。」

何故かその一言がすんなりと出てきた。

『・・・そうね。信じてるから、零さんのこと。』

そう言って微笑む彼女の手を取り、応接間へ足を進めた。

父「いらっしゃい。君が降谷零くんだね?Aから話は聞いてるよ。とにかく席に座って。」

降「はい、失礼します。」

Aとは違い黒髪の、襟足を伸ばした和服の優しげな人がソファに座っていた。

父「さて、改めまして。Aの父の桜月庵(いおり)です。いつも娘が世話になってるね。」

優しく微笑む庵さん。とても自分より年上には見えない。


image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/f/b/3/fb393db47e8d06e8af4c1fded88b8b4c.png



『若作りだけど、こうみえても46なのよ。』

降「し、失礼しました。改めて、Aさんとお付き合い、婚約させていただいています、降谷零です。警視庁警備局警備企画課に所属しています。」

動揺を押し隠し、挨拶をする。

庵「ふふ、礼儀正しいね。君のことは一通り調べさせてもらってるよ。・・・君は、今まで沢山の者を失ってきた。それでも君は、まだ大切なものを守る強さを持てるのかい?」

鋭い目だった。きっと俺を見定めているのだろう。

降「・・・自分は、確かに今まで沢山の者を失ってきました。でも、それでも。Aのすべてを握るのは、最後を見届けるのは、自分がいいと思うんです。たとえそれがどんなに辛くても、逃げたくないんです。そう思わせてくれたのは、彼女です。」

Aの方をチラリと見て、まっすぐと庵さんを見る。

庵「・・・君は、強いね。」

少し寂しげな瞳で見つめられ、きっと彼も同じ思いで彼女の母親と結婚したのだろうと思う。

庵「君たちの婚約を反対する気は元からなかった。Aの選んだ人に、間違いなんてあるはずないからね。・・・娘を頼んだよ、零くん。」

降「っはい!ありがとうございます。」

庵「それと、私のことは本当の父と思ってくれ。あと、住む場所は此処にしてくれないか。Aの事情もあるしね。」

降「っはい、分かりました。これから宜しくお願いします、その、お、お義父さん・・・。」

言いなれない言葉に段々と気恥ずかしくなってくる。

『ふふ、零さん可愛い。』

降「笑うな!」

いつの間にか全員笑っていて、とても暖かい気持ちになった。

降「A。」

『なぁに?』

降「ありがとう、俺に家族をくれて。」

『・・・どういたしまして、零さん。』

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てふてふ(プロフ) - わー、すみません。ありがとうございます! (2019年7月18日 20時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 超記憶能力ではなく、瞬間記憶能力ですよー (2019年7月18日 16時) (レス) id: 805b324c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*)この作品大好きなのでこれからも楽しみにしてますね(*^_^*) (2019年5月29日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ(プロフ) - まじですか!すいません、そのとこだけ書き直させて頂きます!すいません! (2019年5月27日 19時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 蘭達が通ってるのは帝丹高校で間違いないんですけど、蘭達は17歳なので3年生ではなく2年生ですよ(´∀`) (2019年5月27日 13時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てふてふ | 作成日時:2019年3月28日 21時

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