ハッキング31 ページ32
Aside
全速力で走り子供たちを探す。なかなか見つからなくて、最悪の事態が頭をよぎった瞬間、大きな音が響いた。
「おめでとうございまーす!!」
振り向くと、ダーツの遊びのようで、私もしてみたいなーなんて思っていたら
『っキュラソー・・・!?』
視線の先には、昨日みた人物と同じ女性が、子供達とハイタッチをしていた。
『なんで、子供達と・・・!』
ここからダーツの場所までは少し離れている。走っても少しかかる。
『お願いだから、子供たちには手を出さないでよ・・・!』
いつの間にかコナンと哀ちゃんも合流しており、仲良さげに話している。色々考えているうちに、コナンたちへと追いついた。
『っコナン!この女性は・・・』
コ「うわっ、びっくりした。いきなり大声上げないでよ、Aねーちゃん。この人はさっき入口近くのベンチに座ってたんだ。記憶喪失みたいで、記憶を戻す手伝いをしてるんだよ。」
『記憶、喪失・・・?』
なるほど、それなら合点がいく。多方、昨日の大規模な爆発によるものだろう。しかし、記憶が戻ったら困るのはこちらだ。
『・・・私も手伝うわ。子供たちだけじゃ色々危険だし。』
コナンに感づかれないように細心の注意を注ぎながら、笑顔で言い放つ。危険なのは事実だ・・・色々と、ね。
歩「ホント?ありがとう、Aオネーサン!」
子供たちの無邪気な笑顔が眩しい。この笑顔を守るためなら、私は悪にだってなってやろう。たとえ誰にも、認められなくても。
考え事をしていたうちに、どうやら観覧車に乗ることになったらしい。つまり密室で、手出しがしにくい。
(いざという時は、これで・・・)
そっとジャケットの裏に仕込んである拳銃に触れる。念のため、スカートにも毒針が仕込んである。
子供たちに手を引かれ、困ったように、それでいて嬉しそうに笑う彼女を盗み見る。
(・・・笑ってる姿は、ただの女性ね)
その笑顔に少し揺らぐ心を抑えながら、私も子供たちの後へと続いた。
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てふてふ(プロフ) - わー、すみません。ありがとうございます! (2019年7月18日 20時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 超記憶能力ではなく、瞬間記憶能力ですよー (2019年7月18日 16時) (レス) id: 805b324c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*)この作品大好きなのでこれからも楽しみにしてますね(*^_^*) (2019年5月29日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ(プロフ) - まじですか!すいません、そのとこだけ書き直させて頂きます!すいません! (2019年5月27日 19時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 蘭達が通ってるのは帝丹高校で間違いないんですけど、蘭達は17歳なので3年生ではなく2年生ですよ(´∀`) (2019年5月27日 13時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てふてふ | 作成日時:2019年3月28日 21時