ハッキング18 ページ19
降谷side
降「っクソ!!!」
雑音を流すだけで役割を果たさなくなったインカムを床に叩きつける。もう一人協力者が居たなんて想定外だった。しかも、Aも探れていなかったことを考えると・・・
風「降谷さん、先程捕らえた男の証言によると、今日いきなり協力者になってやるよと声をかけられたそうです。なんでも、前から桜月さんのことを知っていたようで・・・。」
降「そうか、わかった。・・・風見、あとは任せたぞ!!」
風「え、降谷さん!?」
部下たちを置いていき、廃ビルの最上階へと向かう。走ることしかできない現状が酷くイラついた。
降「っ無事でいてくれよ、A!!」
悲痛な叫びが、静かに反響した。
そして、ようやく最上階へとたどり着いた。其処の居たのは、赤く染まった無機質な物体と、
『降谷、さん・・・?』
紅を浴び月明かりに照らされるAだった。
降「っA!怪我は!?何もされてないか!」
『だ、大丈夫です!急所は外れていますし、敵は迅速に排除しました。大したことなかったので!』
降「大したことない、だと・・・?」
プツンと、何かが切れた音がした。
降「急に銃声がしたかと思えば怪我して、インカムだって壊して!その上大したことないだと!!??ふざけるなよ!!!!!」
はぁはぁと、俺の荒い息遣いだけが響いていた。徐々に、嗚咽が混じっていく。
『っ・・・す、いませ・・・!っでも、こわ、かった!!いきなり撃たれて、追い詰められて!それに・・・私、人を殺したっ!』
降「っ・・・!」
その言葉にハッとする。そうだ、彼女は人を殺した。しかも、かなりの近距離で。
降「・・・すまない、少し、焦っていたようだ。」
『い、え・・・、焦っていたって・・・何を、ですか・・・?』
降「・・・それは、「降谷さん!」・・・何だ。」
プールから拡声器で風見の声が聞こえてくる。声に焦りが滲んでいるように思えるが・・・
風「降谷さん!今すぐ其処から出てください!爆弾が仕掛けられています!もう10秒もありません!」
降「っA!立てるか!?」
状況を理解し、サアッと青褪める彼女に声を掛ける。
『・・・降谷さん、先に行ってください!私は足を撃たれていて動けそうにないんです。』
降「・・・死なせるものか、絶対に!Aは俺が守り抜く。まだ伝えれていないこともあるしな!」
ーまだ死ぬ訳にはいかない!!ー
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てふてふ(プロフ) - わー、すみません。ありがとうございます! (2019年7月18日 20時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 超記憶能力ではなく、瞬間記憶能力ですよー (2019年7月18日 16時) (レス) id: 805b324c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*)この作品大好きなのでこれからも楽しみにしてますね(*^_^*) (2019年5月29日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ(プロフ) - まじですか!すいません、そのとこだけ書き直させて頂きます!すいません! (2019年5月27日 19時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 蘭達が通ってるのは帝丹高校で間違いないんですけど、蘭達は17歳なので3年生ではなく2年生ですよ(´∀`) (2019年5月27日 13時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てふてふ | 作成日時:2019年3月28日 21時