ハッキング29 ページ30
降谷side
あのカーチェイスの後、Aを家まで送り、自分も帰宅した。
降「はぁ・・・。暫くは徹夜か・・・。」
せめて三徹以内であることを祈りながら、風呂に入る。すると、脱衣所に置いてあるスマホが着信を告げた。
降「誰だ、こんな時間に・・・。」
せっかくの風呂の時間を邪魔され気分が悪い。それに、今は夜中の1時だ。くだらない事だったらすぐ切ってやると思いながら電話に出た。
《あ、降谷さん?ごめん、今大丈夫かな?》
降「・・・A?こんな時間にどうしたんだ?」
電話をかけてきたのがAだと知った途端、一気に気分が浮上する。男は単純なんだ。
《実は、コナンからメールが来てて・・・》
降「コナン君から?それがどうかしたのか?」
彼に限って、彼女を困らせることを送ったりはしないだろう。一体どんな内容だったのか、気になる。
《それが、明日に東都水族館に行かないかって。》
降「・・・明日か。」
今日あんなことがあり、しかも捜査に加わっているのに、遊びに行ってもいいものか考えているのだろう。だから態々俺にも連絡をし、判断を聞こうとしているのだろう。
降「俺は別に、行ってきていいと思うが。暫く働き詰めだったし、遊びに行くのも久しぶりだろう。一日位問題ない、むしろ行って、たくさん楽しんでこい。」
無意識のうちに微笑を湛えながらそう告げると、電話越しに微かだがホッと息をつく声が聞こえた。天才ハッカーとはいえ、彼女もまだ18。まだまだ遊びたい盛りだろう。
《じゃあ、用事はそれだけ。ありがとう降谷さん、おやすみなさい。》
降「・・・あぁ、おやすみA。いい夢を。」
電話を切った後、スマホを置き、ズルズルと湯船に座り込む。少し浸かっていた位でのぼせたわけではない。ただ、
降「・・・おやすみ、なんて、久しぶりに言われた。」
甘くて熱い思いに、溶かされそうなだけだ。
245人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てふてふ(プロフ) - わー、すみません。ありがとうございます! (2019年7月18日 20時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 超記憶能力ではなく、瞬間記憶能力ですよー (2019年7月18日 16時) (レス) id: 805b324c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*)この作品大好きなのでこれからも楽しみにしてますね(*^_^*) (2019年5月29日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ(プロフ) - まじですか!すいません、そのとこだけ書き直させて頂きます!すいません! (2019年5月27日 19時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 蘭達が通ってるのは帝丹高校で間違いないんですけど、蘭達は17歳なので3年生ではなく2年生ですよ(´∀`) (2019年5月27日 13時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:てふてふ | 作成日時:2019年3月28日 21時