ハッキング20 ページ21
降谷side
飛び込んだプールからAを引き上げる。だが、水を飲み込んでしまったらしく、意識がない。
駆けつけた救急車にAを運び入れる。
降「っ必ず、助ける･･･！」
彼女が言った、『信じてますよ、今も･･･昔も。』という言葉が脳裏をよぎる。
(昔も信じていてくれたというのは、少し意外だったな。)
昔の、常に無表情で暗く濁った瞳の彼女を思い出す。
(あの頃は、こんなに話したりすることなかった。)
･･･こんな気持ちを抱くなんて、夢にも思わなかった。
風「降谷さん、私は先に戻っています。桜月さんのこと、宜しくお願いします。」
降「ああ、任せろ。」
最寄りの病院に付き、一人用の病室へと寝かせられるAを横目で確認しながら、ある人物へと電話をする。
降「･･･もしもし、コナン君かい？今から言う場所へ急いで来てくれ。場所は･･･。」
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コ「･･･こんな夜更けに子供を呼び出す大人なんて安室さんくらいだよ。」
降「あはは、ごめんごめん。」
寝ているところを起こされた小さな探偵はどうやらご立腹らしい。
降「後日レモンパイをお詫びとして送るよ。」
そういうや否や目を輝かせた彼はやはりまだ子供だ。
コ「それで、なんで僕を呼び出したの？」
降「昔話を、聞いて欲しくてね。それに、今一人でいると気がおかしくなりそうで。」
コ「･･･しゃーねーから、聞いてやるよ。」
悪態をつきながらも、そわそわしているのは見ぬふりをし、彼女に出会ったあの日へと思いを馳せる。
降「あれは、俺がまだ公安に入ったばかりのときだった。その時初めて下された任務が、Aの護衛、及び監視だったんだ。」
コ「･･･監視？」
降「彼女の家の事情は知ってるね？」
コ「ああ、本人から聞いてる。」
Aを見ながらそう言った彼の表情は穏やかなものだった。彼に電話して事情を伝えた時、本当に焦った声だったので、無事だったことに安堵しているのだろう。
降「･･･その家のこともあり、危険分子として、しばらく監視するように言われたんだ。政府に楯突く可能性がある場合はすぐ報告するようにってね。」
コ「報告？･･･処分じゃなくて？」
そう言った彼の顔は難しいものだった。
降「そう、俺もそこが引っかかった。上に問いただしてみると、彼女が瞬間記憶能力を持つということが分かったんだ。」
コ「瞬間、記憶能力･･･？」
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てふてふ(プロフ) - わー、すみません。ありがとうございます！ (2019年7月18日 20時) (
レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 超記憶能力ではなく、瞬間記憶能力ですよー (2019年7月18日 16時) (レス) id: 805b324c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*)この作品大好きなのでこれからも楽しみにしてますね(*^_^*) (2019年5月29日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ(プロフ) - まじですか！すいません、そのとこだけ書き直させて頂きます！すいません！ (2019年5月27日 19時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 蘭達が通ってるのは帝丹高校で間違いないんですけど、蘭達は17歳なので3年生ではなく2年生ですよ(´∀｀) (2019年5月27日 13時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てふてふ | 作成日時：2019年3月28日 21時
