18話 ページ20
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『ご馳走様でした……美味しかったね』
「うん!」
それからあっという間にぺろりとオムライスを平らげたアルバーンに見つめられながら、私もパンケーキを食べ終えた。
つい先程まで薄い雲の広がっていた空は、鉛色の厚い雲に覆われている。
『わ……雨降ってきそうだね…』
「ほんとだ…!!急いで帰らなくちゃ!」
『そうだね…』
生憎だが今日は傘を持ってきていない、持ってくるべきだった。ああ、洗濯物も入れたっけ。
焦りつつ荷物を抱え席を立つ。
お会計はアルバーンが払おうとしたのを全力で止めて、私が払った。
アルバーンのおかげで楽しい数時間を過ごさせてもらっているのだ。このぐらいはさせて欲しい。
「ごめんね…ありがとうお姉さん…!」
『こちらこそありがとう…どうしよっか、他に買いたいものとかある?』
「…ううん!Aのおかげで欲しいもの買えたから大丈夫!!」
『そっか、なら良かった……雨降ってきそうだし帰ろっか、本当はもう一つだけ紹介したい場所があったんだけど……』
こうして帰っている合間にも雲はどんどんと暗くなっていく。
寄っている時間は無さそうだ。
「ほんと?!…じゃあまた今度行こうよ!!」
『え、また出かけてくれるの?』
「もちろん! もしかして…お姉さんは僕とまた出かけるの、嫌……?」
『嫌じゃないです!!』
「あははっ!お姉さ、んふ、声大きい…あっはは!!」
予想外の返答に驚いてしまい、大きな声が出てしまった。
しかしどうやらそれがアルバーンのツボに入ってしまったらしい。
アルバーンにつられて私も笑ってしまう。
ああもう、どうしてこんなにもアルバーンの隣は幸せなのだろうか。
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▽作者です
お話何個か書いていて、公開したつもりでいたんですが非公開にしてました馬鹿ですすみません…!
少しずつ公開していきます
(後日消します)
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如月楓(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです! 更新頑張ってください! 応援してます❗ (2022年11月10日 16時) (レス) @page22 id: ad808662e3 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 清掃員Cさん» コメントありがとうございます〜!そう言って頂けて嬉しいです!!是非これからも読んで頂けると幸いです! (2022年9月14日 23時) (レス) @page12 id: 78ecc53219 (このIDを非表示/違反報告)
清掃員C(プロフ) - 更新たのしみにしてます。 (2022年9月14日 3時) (レス) @page10 id: 1f64b1c9bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:す | 作成日時:2022年9月7日 16時