14話 ページ15
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ショーケースを眺めるアルバーンの横顔に息を飲む。
特徴的なオッドアイが少し鋭くなり、輝きを放つ宝玉を見定める様な表情。
時が止まったかのように感じるほど、蠱惑で私の知らないアルバーンに鼓動が速まった。
『あ、あるば……』
「あっごめん!!ちょっと…気になっちゃって」
『全然大丈夫だけど…見に行く?』
「ううん…!今はまだいいかな……」
『…?』
「よし、行こう!!」
『あ、うん…!』
どこか含みのある言い方に少し違和感を感じたが、もしかしたら日本語を間違えているだけかもしれない。
そもそも私とアルバーンの会話のほとんどは舌っ足らずの日本語で成り立っている。
こうして会話が出来るほど上手な日本語を一生懸命に話すアルバーンの姿に自分も英語の勉強頑張らないと、と思えた。
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荷物を抱えたまま、暫く歩けばお洒落な店の風貌が見えてくる。
店前に出ている看板には鮮やかなスイーツや軽食が紹介されており、食欲を誘われてしまった。
「どーぞ、お姉さん」
『あ、ありがとう…』
アルバーンが紙袋を抱えた手でアンティーク調の扉を開けば、軽やかなカランコロンというドアベルの音が響く。
「いらっしゃいませ〜」
店内には本棚や観葉植物等の装飾が施されており、木製の調度品が温かみのある雰囲気を作っていた。
「お好きなお席へどうぞ」
『わ……どうしよっか?』
「うーん……Aの座りたい所でいいよ!」
『……じゃあ、あそこがいいな』
「おっけい!!」
カウンターから少し離れた日当たりの良い席。
生憎今日は曇りだが、店先に植えられた花壇が良く見えてとても綺麗だ。
席へ向かえばサッとアルバーンが私の荷物を手に取り、
何かと思えば椅子をひいてのエスコートだった。
「…………Miss, sit down…」
『あ、え……て、てんきゅう……?』
「あっははは!!!!どういたしまして!」
『こんな事してもらったの初めてだ……』
「Aのはじめて、僕がもらっちゃった?」
『言い方…』
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▽英語に自信が無いです。
エスコートの礼儀部分等は調べて書いているのですが、
おかしければ是非指摘して頂けると幸いです。
(後日この部分は消します)
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ラッキーアイテム
おにぎり
ラッキーカラー
オレンジ
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如月楓(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです! 更新頑張ってください! 応援してます❗ (2022年11月10日 16時) (レス) @page22 id: ad808662e3 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 清掃員Cさん» コメントありがとうございます〜!そう言って頂けて嬉しいです!!是非これからも読んで頂けると幸いです! (2022年9月14日 23時) (レス) @page12 id: 78ecc53219 (このIDを非表示/違反報告)
清掃員C(プロフ) - 更新たのしみにしてます。 (2022年9月14日 3時) (レス) @page10 id: 1f64b1c9bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:す | 作成日時:2022年9月7日 16時