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ミニョンside
サバイバル番組に出演すると決まってから、とにかく忙しかった。
練習もしなければいけなかったし、寮にも入るために身の回りの整理もしなれければいけなかった。
最初は簡単に考えていたけど、SNSやメディアに僕たちの事がでると、いろんなコメントがアップされた。
デビューして5年、名前もそこそこ知られていたから、好意的なコメントなんて期待していなかったけど、批判的なコメントを目の当たりにすると、撮影日が近付くにつれ不安が大きくなっていった。
多分、メンバーも同じ気持ちだったと思う。
だからこそ、一緒に参加するメンバーに甘える事はできなかったし、メンバーの不安を受け止める余裕もなかった。
とにかく周りに何を言われても、謙虚に頑張るしかない。
ただそれだけしか僕たちが生き残れる選択はなかった。
そんな余裕のない僕の、唯一の心の拠り所はヌナだけだった。
だから、無理を言って2人で借りた部屋に引っ越してとお願いした。
休暇もいつ取れるかわからない状態だったけど、帰ってきた時にヌナにいてほしかったから…。
不安な気持ちを口にする事はなかったし聞かれる事もなかったけど、ヌナは僕の不安な気持ちをわかっていたようだ。
「ミニョニ、大丈夫だよ。」
「大丈夫、きっとうまくやれるよ。」
ヌナが言ってくれるその一言、それだけが今の僕にとって励みだった。
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ななし(プロフ) - YES。さん>コメントありがとうございます。If you はどうしても書きたくなったで、歌詞を少し借りて私が思った事を書いてみました。ネタが尽きてきましたがボチボチ書いて行くので、時々のぞいてください。 (2017年8月31日 21時) (レス) id: 822c5f20d0 (このIDを非表示/違反報告)
YES。(プロフ) - 最後の If you すごく泣けました・・・。 この小説すごく好きです!頑張ってください! (2017年8月31日 17時) (レス) id: 372597b041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななし | 作成日時:2017年7月9日 23時