なにがあっても6人一緒！【stxxx】

だいすきなんだよ。 R ページ45

-

side:N


｢あ、莉犬くんおはよ…って、おおっと…？｣


朝みんなの朝ごはんを台所で作っていると莉犬くんが無言で立っていた。

挨拶をしてから莉犬くんを見ると、めちゃくちゃ顔が赤かった。
熱か…？

しかもぬいぐるみを握りしめてる。


｢ふえぇぇんっ…！｣


そして突然泣き始めた。


｢ど、どうしたの！｣

｢だっこお〜！！｣

｢抱っこね｣


よいしょ、と莉犬くんを抱き上げると体がめちゃくちゃ暑かった。


｢よしよし、しんどいね〜…｣

｢なあく…｣

｢んー？｣

｢なあくん…｣


ぎゅうっと抱きつかれる。

寂しいのかな…


｢莉犬くんおむつ替えよっか｣


莉犬くんを床に降ろしておむつを取りに行くためトイレに向かおうとすると…


｢なあくんやあ…行っちゃやあ…っ｣


ぐずぐずでふらふらな莉犬くんがちょこちょこ追いかけてきた。

かわいすぎる…っ


｢んう〜…あれ？莉犬起きてる…｣

｢あ、さとみくんおはよ｣

｢さとちゃおはよ｣

｢莉犬おいで｣


さとみくんがむくりと起きた。
莉犬くんが起きてるのが珍しいから驚いたみたい。
でも莉犬くんが可愛かったんだろうね。
真顔で両手を広げるさとみくん。

莉犬くんもさとみくんのとこに歩いていって腕に収まった。

今の内におむつ取ってこよ。



side:S


｢さとちゃあ〜｣

｢莉犬…かわいいなあ…｣

｢さとちゃ！｣


ずっと俺の名前呼んでにこにこしてんの。

かわいすぎない？？

でも顔真っ赤なのが気になる…

たぶんなーくんはおむつ取りに行ったんだろうな。


｢なあくんはぁ…？｣

｢おむつ取ったら戻ってくるんじゃない？｣

｢なあくん…っふえ…ぅ〜…｣

｢泣くなよ〜…｣


寂しくなっちゃったのか泣き始めちゃった。
でもかわいい。

ぎゅっと抱きしめてやるとなーくんがおむつを持って戻ってきた。


｢お待たせ〜｣

｢なあく…｣

｢だめ。いかないで｣

｢やあ〜っ｣

｢こらこら、さとみくん離してあげなさいよ｣


莉犬がなーくんのとこに行こうとするから思わず抱きしめてしまった。

莉犬ぐずってる。
かわいい…


｢さとみくん、莉犬くんのおむつ替えるから離して｣

｢はあい…｣


そっと莉犬を離すとなーくんにぎゅっと抱きつく莉犬。

俺もおむつ替えてこよ。

○→←○

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す