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side:J
なーくんがさとみを風呂にいれてくれた後にトイレに行きたいと言うのでトイレに連れて行くとやっぱり下してしまった。
吐き下しが酷いさとみは小さい子みたいにわんわん泣いてしまっている。
「さとみ、そろそろお布団戻ろか」
「お布団汚れちゃったからないぃ〜っ!」
「代わりのものあるやろから大丈夫やで」
「んえぇぇんっ!」
「よしよし、お尻拭こうなあ〜」
さとみのお尻を拭いてあげておむつを履かせて抱き上げる。
抱っこすると少しだけ落ち着くみたい。
リビングに戻るとなーくんの布団が敷かれていて、汚れても大丈夫なようにタオルも敷いてあった。
「ほらさとみごろんしよ?」
「やあだあぁぁ〜っ!だっこぉ〜っ!」
布団に降ろそうとしたけどぐずぐずで中々降ろせない。
仕方ないから抱っこしたまま布団に座り、さとみを掛け布団で包んだ。
さとみが少し落ち着いた頃、なーくんが近くに来た。
「さとみくんおかえり。ココア飲む?」
「のむ…」
「ん、待っててね」
なーくんはそういうとさとみの頭を撫でた。
ん?
なんか後ろでコソコソ動いてるやつがいるな…
ちらっと後ろを振り向くと莉犬が自分のお気に入りのぬいぐるみを並べていた。
「莉犬?なにしてるん?」
「さとちゃんが寂しくないように俺のぬいぐるみ置いてるの!」
かわいいなあ…
思わずふにゃ、と顔が緩んだ。
さとみもそんな莉犬の行動が可愛いと思ったのかふにゃりと笑っていた。
「さとみくんお待たせ。ゆっくり飲むんだよ?」
「ありがとなーくん…」
なーくんが飲み頃の温かいココアを作って持ってきてくれて、さとみは少しずつココアを飲み始めた。
早く治るとええなあ…
そんな俺の願いは届かず、さとみの胃腸炎らしきものは1週間続いた。
「ああ…体が動かねえ…」
「でもようやく治ってきたね」
「まあね…」
1週間後、吐き下しがほとんど治まり、少しずつご飯が食べられるようになってきたさとみ。
なーくんがホッとしたようにさとみと話している。
何故かココアだけは飲めたからそこまで酷くはならなかったけど、ご飯が食べられなかった分さとみは少し痩せてしまった。
「なんか食べたい…」
「なににしよっか…」
「プリンあるよ!」
「プリン食べる」
食欲はあるみたいなので安心した。
ころんが持ってきたプリンを少しずつ食べていく。
なーくんところんは戻してしまわないかと心配そうな顔で見守っていた。
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るん。(プロフ) - ゆい(*´꒳`*)さん» ありがとうございます!今はpixivをメインに書かせてもらってます! (2022年1月25日 20時) (レス) id: 9f109c1542 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(*´꒳`*) - 一年以上経ってるけど…!リピーターさせてもらってます!この作品すごい好き! (2022年1月23日 20時) (レス) @page43 id: 08a4ffc0b2 (このIDを非表示/違反報告)
るん。(プロフ) - 花桃さん» ありがとうございます(^^)pixivの方もありがとうございます(^^) (2021年1月23日 10時) (レス) id: 4e182eeb85 (このIDを非表示/違反報告)
花桃(プロフ) - 好きです(?)胃腸炎?らしきもののさとみくんの話最高でした!Pixivもこっそり見せてもらってますp_-) (2021年1月22日 22時) (レス) id: b10bdec2cb (このIDを非表示/違反報告)
るん。(プロフ) - さくらんぼさん» pixivの方もありがとうございます!わかりました!(^^) (2021年1月19日 11時) (レス) id: 4e182eeb85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るん。 | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/7219287
作成日時:2021年1月2日 0時