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「どうしたァ?もう飯食わねェのか?」
『うん…最近ご飯食べれなくて…』
「確かに顔色悪りィな?熱は無さそうだな」
『最近ね眠たくて眠たくてしょうがないの…』
と言うと
実弥が目を見開いた
「最後に生理来たのはいつだァ!?」
『え…?いつって…あれ!?』
急いでカレンダーを見ると2ヶ月遅れていた…
『2ヶ月…遅れてる』
「今度いつが休みだァ!?一緒に病院に行こう」
『…ちょうど土曜日が休みだよ』
実弥は無理なら休めよって言いながら出勤したけど
私もモヤモヤする気持ちのまま出勤した
そしてお腹に居るかもしれないと思うと
嬉しい…?でも…ヤバイ?
わからない感情が絡み合っていた…
そして土曜日__
実弥に連れ添ってもらいながら
産婦人科に受診をした
ナース「青空さーん大空Aさん、こちらへどうぞー」
看護師さんに言われるがまま
受診をすると
お爺さんみたいな先生が来た
「はい、どうもーえーっとね、これ、これ見えるかね?
これが赤ちゃんね、うん、ほら心臓動いているでしょう?うん、ね、はい、これね、うん、エコー写真ね、うん」
一枚のエコー写真をもらうと
ここにいるんだと実感をした
「どうだったァ!?」
と聞いてくる実弥に
さっきのエコー写真を見せると
実弥はすっごく笑顔だった
その光景を見てつられて笑うと
実弥は優しくお腹を撫でてくれた
「元気に育つんだぞォ!」
『あはは!気が早いよ〜!』
と喋りながら家に帰ると
実弥が真剣な顔をしながら手を握ってくれた
「子供ができたからとかじゃなく俺は
Aを愛している、一生幸せにするだから
俺と結婚してくれ!」
『はい、喜んで!』
順番が違ったけど
こんな愛の形もあるよね
と思っていると
実弥が小声で
覚悟決めるかァ…と呟いていた
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作者名:ちびごん | 作成日時:2020年6月22日 3時