友達の友達は友達なのか(青)

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『…は、…はい』

渡「結構バッサリいったね」

『こ、れは……大介が、』

渡「佐久間？」

『大介が…これぐらいの長さが似合う、って……』

渡「佐久間に言われて切ったんだ」

『というか…連行された。というか…』

渡「え、一緒に行ったの」

『遊んだ帰りに無理やり…』

渡「遊んだ、帰りっすか。ふーん」





なんでこんな私のどうでもいい、興味もないようなプライベートな話を渡辺翔太に。

そんなことより先に言わないといけないことがあるのに、なかなか言い出せなくて様子を伺う。





渡「……………」

『…………………』





あれ。さっきまでの空気が何処かへ消えてしまった。

寝てる？機嫌悪い？汗臭い？





渡「……見過ぎ」

『えっ』

渡「なんか付いてる？」

『いや、そうじゃなくて…』

渡「なに」

『あの………あ、えっと……』

渡「………学校着いたら教えて。ちょっと寝る」

『はい…………』





渡辺翔太に言いたいことを言うのが、難しい。

ただ、おはようと挨拶するだけなのに。

ただ、ありがとうと伝えたいだけなのに。

こんなキラキラした人と関わるのは性に合わないんだと実感した。









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運「次は〜………」





あと数分で学校前のバス停に着いてしまう。

渡辺翔太を起こさないといけないんだけど、どう起こしたらいいのかわからずまた悩む。

声をかける？肩をポンポンと叩く？揺らす？

あーどうしたらいいんだろう。





『あ、の』





声をかけるも、反応しない。





『学校…着きますよっ』





返事もないのに続けてみても、やはり反応はない。





『……………………………ゎ、』





このままじゃ、私どころか渡辺翔太まで遅刻してしまう。





『渡辺、君…起きてくださいっ』





勇気を出して、さっきより大きく声をかけた。









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