■ ページ47
.
ここら辺で休憩。
飲み物を飲んだり寝転がったりする人がいる中で、大介がスマホをいじっていたら「やば!」と大声を出す。
『だから声で大きいって』
佐「俺らの部屋に見回り来たって!」
渡「うっわ、バレた?」
佐「女子も布団に潜らせてなんとかなったって」
小「つーかあんたらの部屋からここ近い?」
渡「わりと……つか、そろそろここも来んじゃね?」
また急にシーンとなる部屋の中桜花さんのスマホが震え、それを確認すると焦ったような素振り。
桜「隣の隣の隣に見回り来たってLINEきた」
佐「っ!どーすんの!」
小「とりあえず電気消して布団にイン」
『え、えっ』
佐「Aなにやってんの早く!」
小声で話してて、皆慣れてるのか私一人取残されたわけで。
桜「あ、電気!」
『わわっ私が消します!』
小「消したらすぐ布団入って」
『はいっ!』
佐「A、俺が電気」
『大丈夫だから大介は黙って喋らないで布団被って』
渡「ぶふっ」
桜「ふふ」
佐「おい。聞こえてるからな笑ってるの」
『みなさんしーっ!消します!』
忍び足で電気を消して、またそろりそろりと布団へ向かう。
予定だったのだけど。
目が慣れてなくてどこの布団に入っていいのかわからなくなる。
やばいやばいとしゃがんでいると、手首を掴まれこの布団に入るように促された。
『あ、ありがとっ』
ここには確か大介が居た気がする。
布団を頭まですっぽり被り、周りに聞こえないよう小声でお礼を伝える。
渡「べつに…」
予想外も予想外です。
極小すぎる声で渡辺君らしきお返事がきました。
『!ごめんなさいっ大介、かと』
渡「ん」
『で、出ますね』
渡「……佐久間はいいの?」
『…とは』
渡「佐久間は良くて俺はダメなの、って」
『…ダメ…というか、大介は良い……じゃなくて…』
距離が近過ぎてお互いの体温や吐息がダイレクトに伝わる。
『………やっぱりダメ、かもしれません……ある意味…』
渡「…俺もですけど」
『!じゃあなんで、』
渡「急いでたし、山田さん遠慮しそうだったから」
『……ありがとうございます…その通りすぎて…』
渡「とまぁ………ぶっちゃけ若干の下心。とか?」
また照れながら言ってるのかな。
って私もなんやかんや布団から出ようとしない。
沈黙が、やけに長く長く感じました。
.
1218人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななな(プロフ) - よちよちさん» いつもコメントありがとうございます😊年末近くなると忙しい日々に拍車がかかるのに慣れないんですが🙄(笑)引き続き楽しんでくれると嬉しいです! (12月5日 7時) (レス) id: 9d2d2e60d3 (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 久しぶりの更新待ってました‼️‼️ありがとうございます。お仕事忙しい中の更新ありがたいです😆 (11月20日 6時) (レス) id: 21ee9807d0 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - よちよちさん» こんにちは、はじめまして!コメントありがとうございます🤗仕事が忙しくなかなかうまく更新も出来ずにいますが、楽しみと言っていただいて嬉しすぎます😭頑張って更新しますね! (9月5日 16時) (レス) id: 9d2d2e60d3 (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます。毎回楽しみしています。続きがきになります。更新楽しみにしときます。😆 (9月4日 3時) (レス) @page44 id: 81efddb5f4 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - かきピーのピーナッツさん» 有り難いお言葉😭頑張れそうです!!ゆっくりマイペースすぎる更新ですが、楽しんでいただけたら幸いですー🙌 (6月28日 2時) (レス) id: 9d2d2e60d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななな | 作成日時:2023年5月16日 1時