友達の友達は友達なのか(青)

■ ページ40

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佐「っしゃー！どこ行くなにする！」





二日目。

大介の異様なテンションに小鳥遊さんと桜花さんが慣れた頃、本日はグループ行動の日です。

予定では、歴史あるスイーツ屋さんを調査。

と、なぜこんなスケジュールを組んだのかは謎なんだけど。


とりあえずグループLINEでメモをしていたお店のリストを開く。





小「げ、こんなに行かなきゃなんだっけ」

桜「あーどうする？二手にわかれる？」

佐「おっいいね〜ぐっぱーするかぁ！」

小「いや。佐久間はうちらとだわ」

『えっ』

佐「え！なんでなんで？！」

桜「空気読めー佐久間」

小「ねぇ翔太、その方がいいでしょ？つか嬉しいだろ」

渡「なっ、ちげーし。なに言ってんのまじ」





だから。小鳥遊さんと桜花さんはオープンすぎます。

大介なんか、右の渡辺君と左の小鳥遊さんを交互に見ちゃったりして。頭がこんがらがってるじゃないですか。





佐「おぉ…なるほど。翔太！やったな！」

渡「なにがだよ」

小「じゃあこっからここ、うちら行くから」

『ぁ、あの……たか、なし…さん』

小「え！なになに？どした？」





小鳥遊さんの名前を呼ぶと、物凄い笑顔で目の前まで近付いてきた。





『渡辺君…は、大介と一緒の方が…嬉しい、かもです…』

小「え。んなわけねーし。山田ちゃんといっ」

渡「おい！」

桜「まぁまぁ。山田ちゃんは翔太と二人は嫌？」

『そっそんなことないです…！』

桜「うちらは翔太と仲良いし、
　 山田ちゃんは佐久間と仲良いし。
　 それぞれが親睦深めて総合的に五人が仲良くなれたら、
　 それってすごく嬉しいし楽しくない？」





ぐうの音も出ません。

正解なのかわからないけど、確かにと思ってしまう自分。





『……それもそうです、ね』

桜「山田ちゃんありがとう。うちらのワガママで」

『いっいいえ！そんなの全く…！』

小「だってよー翔太」

渡「……ま、良いんじゃねーの」

小「いや喜び隠しきれてないからな？」

渡「おまっ！はぁ…まじでさぁ……だっる…」





なんでこうなったのか、わりと把握してるつもりです。

なんとなく、空気を感じ取れてる気もします。





渡「…ってことで、よろしく」

『よっ、よろしくお願い致します…！』





こうして二日目は、渡辺君と私の二人で行動することになりました。









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