No.054 ページ4
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誠司｢新太、そのレッドラムとか言う薬売ってんのかな？｣
正也｢まぁ、そうなるわな｣
楓士雄｢鬼邪高にも居たわ、薬捌いてるやつ！
なぁ、A！｣
『まぁ…』
まどか｢何かさ、ウチの学校の後輩も薬売ってるって噂
あんだよね…｣
……まどかの言葉に唯ちゃんが頭をよぎった。
でもあの場から私とお兄さんが助け出したわけだし
恐らくその噂はそれより前の話…。
とりあえず今この鬼邪地区だけでもかなりレッドラムが
出回ってるらしい。
正也｢結構出回ってんだな｣
誠司｢新太の奴、なんでそんなヤツらと…｣
まどか｢私、新太のお母さんに会いに行ってみるわ｣
正也｢俺らも調べてみるか｣
真也｢おう｣
『それなら私も裏社会に詳しい人に調べてもらってるから
こっちでも何か分かれば情報共有する』
誠司｢俺ともう1回新太に連絡とってみる｣
各々が動き出そうとしている中、
それを聞きながら呑気にラムネを飲んでいる楓士雄に
全員の視線が集まる。
楓士雄｢…ん？｣
正也｢いや、お前は？！｣
楓士雄｢あ、俺？！
俺は今ミッションで超忙しいから！｣
誠司｢ミッションって？｣
楓士雄｢鬼邪高ってさ、色んな奴いるけどそれをまとめてっからよ！｣
正也｢喧嘩だろ！｣
まどか｢はぁ？！冗談じゃないわよ！
私だってもうすぐコンクールでクソ忙しいんですけど？！｣
何ともマイペースな楓士雄の言葉に
ブチギレるまどか。
『まぁ、楓士雄に何を期待しても無駄だろうから…』
楓士雄｢おい！｣
まどか｢呆れた…じゃあ、ご馳走様♡｣
楓士雄に呆れつつ、
帰り支度をするまどかはオロチ兄弟に笑顔でそう言うと
楓士雄･誠司｢｢『ご馳走様』｣｣
私達もそれに続いた。
正也｢何で俺らが奢んないと行けないんだよ！｣
まどか｢当たり前でしょ！
だって私達学生だし！｣
楓士雄｢よっ、社会人！｣
正也｢やかましい！｣
茶化しに入る楓士雄にキレる正也。
『もう、楓士雄やめなって』
そう言いながら楓士雄と正也の間に割って入り、
そのまま正也の腕を絡める 。
『正也、お願い♡』
正也｢お前は本当に……ｯｯ…｣
まどか｢じゃあ私先に帰るから｣
『まどか1人で大丈夫？』
まどか｢ん、大丈夫！Aも無理しないようにね！｣
奥にいるゆきちゃんにも声をかけて店を出たまどか。
だけどそのすぐ後でトラックが急ブレーキをかける音が聞こえてきた。
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作者名：Shiro | 作成日時：2024年3月20日 17時
