No.053 ページ3
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『……なるほどね』
3人の話やそれぞれのメッセージのやり取りで
ある程度の情報は得れた。
ただやっぱりそこには新太が関わっているという
確かな情報は無かった。
『……やっぱり思い違い、だよね…？』
でも神様は意地悪だ。
『……もしもし、どうしたの？
仕事中に電話かけてくるなんて珍しいじゃん』
3人をとりあえず解放して屋上に向かってる最中、
珍しく正也から着信が入った。
正也“さっき新太に会った”
『……え？』
正也“派手な髪のいかにもヤベー奴といたんだけどさ…
やっぱりあの噂はマジっぽい”
正也の話からすると最後に見た新太とはかけ離れた容姿。
そして……職場の人達にレッドラムを売っていたらしい。
『……分かった、後はこっちで調べる』
正也“調べるったって……”
『大丈夫だって、裏事情に詳しい知り合い居るから』
正也からの電話を切って私はある人に電話を掛けた。
『……調べて欲しいことあるんだけど』
“あ？”
とりあえず今揃っている情報を簡潔に相手に伝える。
“……それ知ってどうすんだよ”
『そりゃ、潰すしかないでしょ』
“……やめとけ、そんなことに首突っ込むな”
『幼馴染が巻き込まれてんだから無理でしょ』
“だったら手伝わねぇぞ”
『……そうなればお兄さんにでも頼むよ』
“チッ……調べればいいんだろ”
『……よろしくね、広斗』
今よりもっとSWORDの仲が悪い時、
たまたま知り合った伝説の雨宮兄弟の末っ子･雨宮広斗。
喧嘩好きでところ構わずすぐ喧嘩するトラブルメーカーではあるけど
優しくて情に厚いところもある。
そんな彼との関係は楓士雄や司にも伝えてない。
…なんかそれぞれ面倒くさそうだし。
楓士雄｢A〜、今日空いてる？｣
『空いてるけど…』
楓士雄｢原沢商店行こうぜ、オロチ兄弟が話しあんだって｣
『ん、分かった』
どうせ新太のことだろうな…。
司｢じゃあまた明日｣
『司は行かないの？』
司｢幼馴染で集まんのに邪魔出来ねぇよ｣
そう言って帰って行く司。
別に知らない仲じゃないんだから
気にせずに来ればいいのに…。
そう思いながら残された私達は
通い慣れた原沢商店に向かった。
楓士雄｢はぁぁぁ？！新太が？！｣
正也｢おう｣
案の定、みんな集まった時に早速オロチ兄弟は
新太の話題をいきなり切り出してきた。
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作者名：Shiro | 作成日時：2024年3月20日 17時
