The view from the top Ⅱ (ページ1)

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No.051 ページ1

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唯｢いつまでも親ヅラしないで、私に構わないで｣

目の前の男の人に強気に言い放った唯ちゃん。

普段は大人しい唯ちゃんだからこそ
びっくりしていると、

「お前が何しようが構わない、
　ただお袋だけは悲しませんな」

男は唯ちゃんに近付き、そう言うと、
唯ちゃんの手をとって歩き出した。

『ちょっと！』

「…アンタは？…唯のダチか？」

『助けてくれたことに関してはお礼を言うけど…
　その前にアンタこそ唯ちゃんの何なの？』

「俺は…」

唯｢いい加減にしてよ、お兄ちゃん！｣

『…お兄ちゃん？！』

どうやらこの急に登場した男の人は唯ちゃんのお兄さんらしく、
最近帰りが遅い唯ちゃんが心配で調べているうちに
ここへ辿り着いたらしい。

…恐るべし、妹愛…。

佐智雄｢…送る｣

『いや、家遠いんで大丈夫です』

佐智雄｢それなら尚更だろ｣

唯ちゃんのお兄さんなら別に怪しい人でもないし
別に家を知られたからって問題はないんだけども…、

何が気になるって素性だよね。

めちゃくちゃ喧嘩強いし、
普通調べたとはいえ一般人がこんなとこ探し当てれる？！

多分それなりの裏があるか何かないと…。

そう思ったらこれ以上は関わらない方がいいと判断して
何とか言い訳をして2人と別れた。

『ふぁ〜…』

楓士雄｢何だ、いつにも増して眠そうじゃん｣

司｢昨日遅くまでどこ行ってたんだよ｣

『ちょっと用事〜…』

あの後色々と調べて唯ちゃんのお兄さんが
鳳仙の頭だって言うことが分かった。

それとレッドラムの出所についても調べていたら
気付いたら朝になっていた。

楓士雄達と廊下を歩いているとちょうど正面から
轟一派の3人がこちらに向かって歩いてきた。

…そういえば楓士雄は初対面だっけ…。

司｢楓士雄、アイツが…｣

楓士雄｢アンタがドロッキー？｣

司も同じことを思ったのか、
楓士雄に伝えようとした瞬間
オーラで気づいたのか、それよりも先に楓士雄が口を開いた。

楓士雄｢その目治ったら1番に予約入れっから…よろしく｣

轟｢お前、鬼邪高・全日(ココ)の頭になりたいのか？｣

楓士雄｢当たり前だろ｣

楓士雄が応えると同時に勢いよく足を振り上げる轟。

今までの奴らはそれで倒せたかもしれなけど
楓士雄の場合はそう簡単には行かない。

楓士雄｢…治ってからって言ったろ｣

そう言いながら楓士雄は轟の素早い蹴りを
最も簡単に抑えていた。