お酒 ページ40
・
すっかりと夜が深くなった時間帯、先に行って待ってるね、とLINEが来たため急いで向かう
焼肉の匂いが立ち込めるそこに足を踏み入れ、紗奈さんの苗字を言うと個室に案内された
『紗奈さん！すいません、遅くなりました！』
ビールを片手にほろ酔いの紗奈さん。
1人でもう1杯飲んだらしい
『もー、そんなに飲んだら私が送らなきゃいけなくなるじゃないですか！』
紗奈｢大人なんだし、ちゃんとセーブするって｣
こりゃ、送り届けるコースだな、って思いながらため息をついて向かい側に座る
紗奈｢Aちゃんもビールでいいよね？
酔わないと、中々ホントのこと言わないもんねあんた｣
あ、聞き出すつもりだ、地方ロケのこと。
そう言えば、紗奈さんってリカコさんと面識あるよね？
紗奈｢そんで？なんであんなに泣きそうな顔してたの？｣
酔ってるくせに目は鋭い紗奈さんに、運ばれてきたお酒を一気飲みして力をつける
思ったより酔いは早めに回って、いい感じにほろ酔いになってきた
『実は、リカコさんと向こうでばったり遭遇してしまって、』
紗奈｢ふぅん、リカコさんって、誰？｣
『あの、前のGENERATIONSのメイクさんの…』
紗奈｢…え！？あの、リカコちゃん！？日本に戻ってきてたんだ…それで？｣
随分と驚いたリアクションをする紗奈さんに、この際だから全部言ってしまおうと2杯目を飲む
あんたハイペースね、と呆れ顔の紗奈さんを無視しながら飲み干した
『それで、それで…。玲於くんと仲が良くって…』
リカコ｢嫉妬して帰ってきたわけだ？｣
『うぅ、はい…』
リカコ｢全くあんたは…。まぁ、そういう奥手なところも好きなんだけどね。ガンガン行かなきゃ取られちゃうよ？
って言うか、今日誘ってよかった？
あんたの旦那さん家で待ってるでしょ？｣
『んー、旦那さん…？』
｢玲於との同居のことよ｣
『あぁ、はい………っえ！！？なんで知ってるんですか！？
私、一緒に住んでること誰にも言ってませんよ？』
隼くん以外には。
紗奈｢Aちゃんわかり易すぎるから。｣
呆れたように笑った紗奈さんが、酔いが回ったのか頬を赤く染めて目を細めた
たったそれだけのことなのに、紗奈さんが美しく見えて。
こんな人になりたいな、って思ったのは、お酒の力
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 648人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Misaki(プロフ) - 玲於とリカコさんはくっつかないで、隼とのオチがいいです。なかなかそういう話がないのでよろしくお願いします!!! (2018年12月17日 16時) (
レス) id: cd78924a93 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - れおがいいです！更新楽しみにしてます！ (2018年12月13日 0時) (レス) id: ac8f89547a (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - 玲於が良いです！そして、いつも更新楽しみにしてまして、ドキドキしながら読ませてもらってますっ！ (2018年12月12日 22時) (レス) id: eef139c402 (このIDを非表示/違反報告)
豚骨ラーメン(プロフ) - 玲於くんが多数ですね、、、！そろそろ終盤に向かわせようと思っています、どちらかはまだ決めていませんがもうすぐ決めます、集計をした結果で落ちを決めます！引き続き、コメントやお気に入り登録、一番右のお星様を待ってます！（欲張りな作者） (2018年12月12日 22時) (レス) id: fff74a9d13 (このIDを非表示/違反報告)
myktik0403(プロフ) - 玲於くんがいいです！ (2018年12月12日 22時) (レス) id: 2ab05271ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：豚骨ラーメン
| 作成日時：2018年11月24日 17時
