stupid~真っ赤なブレスレット~2

守りたい、ただそれだけ ページ35

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“やめてよ”




そう言ったのに、隼くんは私に回した手をゆるめることは無い





隼くん。




そう呼びかけると、益々強くなる腕。





なんで邪魔するかなぁ。





隼くんが来なければ、今頃お風呂場は血の海だっただろう。





すっかり狂った思考でそんなことを考えてたら、隼くんが言った





隼｢ねぇ、僕に守らせてもくれないの？｣





守らせる？





私が、隼くんに守られるっていうの？





そんなの、あまりにも。





あまりにもおこがましすぎる





1人でなんとかしなきゃいけない問題。




あの写真が世に出たら、玲於くんだけじゃなく今目の前にいる彼の芸能人生命を奪ってしまうかもしれないんだよ？





優しく、面白く場を盛り上げて、かっこいい顔でキレキレなダンスをする隼くんを、皆が見れなくなるんだよ？




私一人のせいで




私なんかのせいで





そんなの、あっていいはずないじゃない






『…離して』





微かに動く唇で、私は隼くんに訴えかけた





意外にもすぐ反応した隼くんは、恐る恐る私を離した







隼｢ねぇ、Aちゃん。もう、こんなことしないって約束してくれる？｣

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