真相 ページ31
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Aside
フラフラの足で玄関に辿りたき、そのままズルズルと腰が抜ける
『っ、ひっ、うわあああああああっ、』
堪えきれなくなった叫び声が漏れた
寝室にある枕を、何度も、何度も投げる
それだけじゃ気がすまなくなって、自分の拳を爪で引っ掻いた
心が悲鳴をあげていた
耐えられると思っていた
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“好き”
・
彼の声を思い出して、胸を抑える
苦しい。ぐちゃぐちゃになった顔で、ひたすら泣いた
数時間前のことを思い出して、私は彼の気持ちに答えることを頑なに拒んだ
"ねぇ"
医務室で起き上がった私を待ち受けていたリカコさん。
“あんた、そのまま永遠に寝とけばよかったのに”
寝不足の原因であるこの人にそんなことを言われて、さすがに言い返そうとしたその時
“ねぇ、これの意味、分かる?”
ベッドのうえに落とされた数枚の写真
怪訝に思いながら見ると、目を張るような光景
“よく撮れてるでしょ、一眼だもの。
ねぇ、これとかどう?この、コウキくんにキスされてる写真”
さっきの光景を思い出して、泣きそうになる
いつ現像したの、こんなの
“それで、これ”
長い腕がコウキくんの写真で隠れていた1枚を探し当てた
その写真を見た時、私は思考回路が止まると共に何かを悟る
“これ。あんたが、玲於の家に入っていく写真”
何でそんなことするんですか。
言おうとするのに、喉に言葉がつっかえて何も言えない
“あんたが何をすればいいか分かってるよね?”
近づかなきゃいいんでしょ。
“そんな生ぬるいもので済むと思わないで”
…え?
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“マネージャー、やめなさい”
・
“玲於にも、隼にも、ほかのメンバーにも。金輪際近づかないで”
彼女の言葉が何かの引き金となり、私はフラフラと家に帰り、今に至る
どうすれば良かった?
玲於くんの未来を踏みにじってまで、GENERATIONSの飛躍を遮ってまで私は彼らのマネージャーでありたいとは思わない
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“大人になりなさいよ”
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彼らから、離れなければならなくなってしまった
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d=(^o^)=b - 隼格好いい〜〜! (2018年12月21日 1時) (レス) id: b41e986af5 (このIDを非表示/違反報告)
GENE love - 豚骨ラーメンさん» ずっと応援してます! 頑張ってくださいね! 私も読んでから辞めないって書いてあって先に読んでかいた方がよかったですね。 ごめんなさい。 ほんとにほんとに応援しているので頑張ってくださいね! (2018年12月19日 22時) (レス) id: 1e4df9a365 (このIDを非表示/違反報告)
豚骨ラーメン(プロフ) - れやさん» 待ってぇぇぇぇ嬉しいです!そんなこと言ってもらえた私の方が心臓きゅーってなります! (2018年12月18日 22時) (レス) id: fff74a9d13 (このIDを非表示/違反報告)
豚骨ラーメン(プロフ) - GENE love さん» ありがとうございます!こころお優しい読者の方々が沢山いらっしゃって本当に心の支えです!辞めません!笑 (2018年12月18日 22時) (レス) id: fff74a9d13 (このIDを非表示/違反報告)
れや(プロフ) - 待ってええて無理好き心臓キュゥゥウゥウッってなります助けてだいすき (2018年12月18日 2時) (レス) id: e2c96a96ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豚骨ラーメン | 作成日時:2018年12月12日 0時