好きな人の好きな人 ページ25
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玲於side
紗奈「大丈夫。過労よ。今、休ませてるから」
紗奈さんの言葉に安堵する俺と、横にいる隼。
紗奈「…あの子、全然食べてない。
運んだ時も軽かったでしょ?」
紗奈さんの射抜くような瞳に、俺は静かに頷いた
あいつを持ち上げた時、あまりの軽さでよろけそうだった
一見健康的な体つきをしているのに、布の下はあまりにも細すぎる
最新の注意を払いながら医務室まで運び、現在は元の楽屋に戻った
隼「…Aちゃん襲われたって本当ですか?」
紗奈さんが連絡したのは、隼だった。
いつも守ってあげてるのに、肝心な時に言わなきゃ割に合わない。
これが、彼女の言い分だそうだ
確かに、と俺は心の中で同感した
賛同はしてないけど
紗奈「…私の後任の、コウキくんいるでしょ?相良コウキくん。」
正直あまり覚えてない
紗奈「何、わかんないみたいな顔してんの?
1回挨拶来たでしょ、ジェネの楽屋にも」
一生懸命記憶を辿り興す。
あぁ、あいつか。
胡散臭い笑顔代表みたいな人
あまり空気を読めなさそうな、少し細身の男
隼「それで、そいつは?」
紗奈「走って逃げた。今、HIROさんに連絡した。
多分明日くらいには解雇じゃない?」
私の後輩を傷つけたんだから解雇くらい上等よね?
冷たい瞳をしながらそう吐き出した紗奈さんを見て、俺は心に誓った
絶対この人、敵に回したくねぇ、笑
隼「その、相楽コウキくんはAちゃんのこと好きなんですか?」
突然、意味のわからないことを聞く隼
玲於「は?何言ってんの、好きだったから襲うんだろ?」
俺の常識で答えると、視線を合わせた隼が少し悲しそうに言った
隼「いや、コウキくんはAちゃんのこと好きじゃないと思う」
なんでそんなの分かるんだよ。
いかけた言葉を飲み込んだ
“好きな人の好きな人くらい分かる”
全身で、隼が訴えかけていた
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d=(^o^)=b - 隼格好いい〜〜! (2018年12月21日 1時) (レス) id: b41e986af5 (このIDを非表示/違反報告)
GENE love - 豚骨ラーメンさん» ずっと応援してます! 頑張ってくださいね! 私も読んでから辞めないって書いてあって先に読んでかいた方がよかったですね。 ごめんなさい。 ほんとにほんとに応援しているので頑張ってくださいね! (2018年12月19日 22時) (レス) id: 1e4df9a365 (このIDを非表示/違反報告)
豚骨ラーメン(プロフ) - れやさん» 待ってぇぇぇぇ嬉しいです!そんなこと言ってもらえた私の方が心臓きゅーってなります! (2018年12月18日 22時) (レス) id: fff74a9d13 (このIDを非表示/違反報告)
豚骨ラーメン(プロフ) - GENE love さん» ありがとうございます!こころお優しい読者の方々が沢山いらっしゃって本当に心の支えです!辞めません!笑 (2018年12月18日 22時) (レス) id: fff74a9d13 (このIDを非表示/違反報告)
れや(プロフ) - 待ってええて無理好き心臓キュゥゥウゥウッってなります助けてだいすき (2018年12月18日 2時) (レス) id: e2c96a96ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豚骨ラーメン | 作成日時:2018年12月12日 0時