やっと ページ22
・
リカコさんを置いて走る。
紗奈「やっと出た。これで出なかったら隼に電話しようと思ってたの」
玲於「なんですか」
直感が、叫んでいた
多分、あいつのこと
紗奈「Aちゃんが、襲われた」
理由もなくなんとなく事務所に走らせていた自分の足を止める
玲於「…は?」
意味がわからない
頭が理解することを拒んでいる
真っ白になった頭で紗奈さんに訪ねた
玲於「…どういうことですか」
震えた声を特に指摘しようとせず紗奈さんは淡々と、でも感情を抑えたような声で言った
紗奈「あんたがノロノロしてるからでしょ。
来ないの?来るの?」
即答した。迷う余地なんでどこにもない
玲於「…行きます。どこですか」
走り出した。真っ白い息を吐き出しながら
紗奈「…もう、向かってるくせに。
何となくわかるんでしょ?あの子のことは」
玲於「…そうですね。嫌なくらい分かります」
あいつが何をしたら喜ぶか、何をしたら怒るか、何をしたら悲しむか
心の中はこんなにもアイツでいっぱいだった
分かったんだ。
俺にとって必要なものはなんなのか
事務所に向かいながら、もう迷わないと携帯をきつく握りしめた
639人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
d=(^o^)=b - 隼格好いい〜〜! (2018年12月21日 1時) (レス) id: b41e986af5 (このIDを非表示/違反報告)
GENE love - 豚骨ラーメンさん» ずっと応援してます! 頑張ってくださいね! 私も読んでから辞めないって書いてあって先に読んでかいた方がよかったですね。 ごめんなさい。 ほんとにほんとに応援しているので頑張ってくださいね! (2018年12月19日 22時) (レス) id: 1e4df9a365 (このIDを非表示/違反報告)
豚骨ラーメン(プロフ) - れやさん» 待ってぇぇぇぇ嬉しいです!そんなこと言ってもらえた私の方が心臓きゅーってなります! (2018年12月18日 22時) (レス) id: fff74a9d13 (このIDを非表示/違反報告)
豚骨ラーメン(プロフ) - GENE love さん» ありがとうございます!こころお優しい読者の方々が沢山いらっしゃって本当に心の支えです!辞めません!笑 (2018年12月18日 22時) (レス) id: fff74a9d13 (このIDを非表示/違反報告)
れや(プロフ) - 待ってええて無理好き心臓キュゥゥウゥウッってなります助けてだいすき (2018年12月18日 2時) (レス) id: e2c96a96ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:豚骨ラーメン | 作成日時:2018年12月12日 0時