予想もしないことから3【宇髄天元】

夕方 ページ39

Aside

『うう、疲れた…』


宇｢俺が飯作ろうか？｣


『…お願い。』


宇｢何食いてえ？｣


『鮭のムニエルが食いてえです』


宇｢任せろ｣

という会話を鼻が触れそうなくらいの距離でする。


『天元その体制キツくないの？』


宇｢筋トレしてるからな｣


『あーそうだったわ』

と言うと天元が起き上がった。


宇｢Aは動けんの？｣


『しばらく無理かも、』


宇｢じゃあそこでﾕｰﾁｭｰﾌﾞでも見とけ｣

と言いながら私にリモコンを渡してキッチンに向かった。


『ん。そうする、ありがと。』

ﾎﾟﾁｯとリモコンを押してテレビをつけると明日からの週間天気予報が丁度やっていた。


｢全国的には明日は晴れますが、火曜日からは天気が悪くなるでしょう。ところによっては雷を伴った雨となるでしょう。｣
｢また、九州や四国では梅雨入りが発表されました。｣


『もうすぐ梅雨だね〜』


宇｢そうだな。Aは進学すんの？就職すんの？｣


『んー。そもそもなりたい職業なくてさ…』


宇｢それこそ教師向いてんじゃねえの？｣


『教師だけは嫌なんだよね。何でかわかんないけど。』


宇｢教師と付き合ってるくせによく言うぜ｣


『自分が教師なのと彼氏が教師なの大分違うからね？』


宇｢俺はAが卒業しても美術室で派手にイチャコラしてえ｣


『逆に教師ってなったらもう許されないでしょ。仕事サボるってことだし。』


宇｢くっそ…｣


『何になろうかなほんとに…』


宇｢んー、あ、ﾕｰﾁｭｰﾊﾞｰのマネージャーとかやってみれば？｣


『あーーいいかも』


宇｢となると進学だよな。｣

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