王と王子の戯れ (ページ4)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:4,826 hit

4 ページ4

.

次の日、早速女の子から呼び出しをくらった。

きっと昨日のアレが原因。

扉を開くと、そこには大きな魔法陣が書いてあり、

ドンッと後ろから背中を押された。

『いたっ...』

私は1人、その部屋の中に取り残されて、

誰か複数人の人が呪文を唱え始めた。

何の魔法陣なのかも分からないまま、

足を捻ってしまったようで動けない私。

着々と呪文を読み進められていると、急に扉が開いた。

『え...？』

そこには5人がいた。

平「お前ら、何してんだ！」

平野先輩が私をひょいと抱き抱えて、

魔法陣の外に出してくれた。

その後、5人はどこに人がいるのかを探していると、

髙「うあああ！！」

海ちゃんがうっかり魔法陣の中に入ってしまった。

次から次へと海ちゃんの元に駆け寄る4人。

呪文は終盤を迎え、

魔法陣の外に出られなくなるような結界が張られた。

そして、魔法陣は光に包まれて、私は眩しくて目を閉じた。

目を開けると...

『えー！？』

平「なんでこんな姿になってんの？！」

永「嘘やろ？！」

髙「えー！なにこれぇー！」

岸「なんだこれ？！」

神「嘘？！やば！」

魔法陣の中には人間の言葉を発する動物が5匹いた。

・

私は足を引きずりながら、魔法陣の所へ行くと、

お互いがお互いを見て、笑い合っている5匹。

永「まって？！なんなん！これ？」

髙「岸くん、やばすぎんだけど！！(笑)」

岸「なんで俺が1番小せぇんだよ！」

神「そこなの？！(笑)」

平「みんなうるさぁーい！！」

『まって、まってまって、整理させて...？』

私はみんなの姿と動物の姿をとりあえず一致させることにした。

『平野先輩は...？』

平「俺！1番おっきいよ！狼！」

『岸先輩...』

岸「俺...1番ちっちゃい、リス...」

『永瀬くん...』

永「俺は猫ちゃん。」

『神宮寺くん...』

神「俺は犬！」

『海ちゃん...』

髙「俺はウサギ！うさちゃん気質だし！」

『なんで...動物...？』

平「知らん！！」

永「新手の嫌がらせやろ、こんなもん。」

神「ねぇ...これ...どうすんの？」

神宮寺くんの一言でみんなが一斉に黙ってしまった。