王と王子の戯れ (ページ1)

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転校初日。

今日が1番大事な日。

私の友達ができるかどうかが決まる。

2年生になって、親の転勤で転校することになったけど、

頑張って友達作るぞ...！

『初めまして...！よろしくお願いします...！』

先生から紹介を受けて、言われた席に座った。

休み時間になると、隣からトントンとされて、振り向くと、

神「初めまして！俺、神宮寺勇太って言います！よろしくね！」

と、隣の席になった、神宮寺くん。

そして、

神「そんで、こっちが永瀬廉。」

永「ん、よろしく〜〜」

ちょっと気だるそうにしてる、神宮寺くんのお隣の永瀬くん。

神「そういえばAちゃんってどんな魔法が得意なの？」

『私は...まだ自分が得意な魔法が分かってなくて...』

神「そうなんだ〜じゃあ、俺がたくさん教えてあげるね！って言っても、俺が得意なの、水魔法なんだけど。」

『水魔法って氷にも変化できたりするし、すごいね！』

神「そうかなぁ〜！で、廉は闇魔法が得意なんだよ〜！」

『闇魔法って使える人、少ないって聞く！』

永「まぁ、俺は優等生やからなぁ〜」

神「自分で言うなよ(笑)！」

ちょっとドヤ顔気味に言う永瀬くんに、

神宮寺くんが肩を叩いた。

『ふたりとも面白いね(笑)』

そんなふたりと仲良くなった私。

自分でも思うけど、転校初日で運が良かったのかもしれない。

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そして、昼休みになると、女の子から呼び出された。

「ちょっと、何転校初日から男に手ぇ出してんのよ。」

おっと...そうか...そういうことか...

きっと神宮寺くんも永瀬くんも人気の人なんだ。

そうだよね、めちゃくちゃかっこいいもん。

『えっと...ごめんなさい。』

とりあえず場を収めるために謝ることにした。

複数人に勝てるはずないもん。

転校初日に揉め事は起こしたくない。

私が大人しくしていたせいか、すぐに解放された。

運がいいと思ったけど、その分運も悪かった。

でもこれだけ早く解放されたのは運がいいかもしれない。