episode 2 ページ12
夜空に霞む月を見上げ、今自分が生きていることに違和感を覚える
何故彼らは俺を仲間に招いたのだろうか。
本当に同情で？
まさか、コロしのプロ組織。使い捨ての駒に違いない。でもアジトについてからの数時間まるで昔からずっとここに居たかのように接してくれた。たった数時間でここの仲間を、居場所を失いたくないとすら感じていた
しかし、中学を卒業したあの日から復讐に燃えそれを果たしてしまった今、自分はどのような気持ちでここに居たらいいのだろうか。考え始めた思考は止まることを知らない
未夢「ここ、いいベランダでしょ。そのベンチ私が置いたの。夜中に考え事するにはピッタリ」
田中「いつからいた！？」
未夢「今さっき。水飲みに来たら窓空いてたから」
田中「あぁ…」
未夢「抜け出そう…とか思ってた？」
田中「え？あぁいや…」
未夢「まあそっか。逃げたらコロすもん」
田中「えぇ！」
未夢「そりゃそうでしょ。ただでさえコロし屋よ？」
田中「まあ、そっか」
未夢「復讐を遂げて何を目標に生きたらいいか分からない」
田中「っ！？なんで…」
未夢「私達も…そうだったから。正直、今もなんで自分たちが生きてるのか分からない。でも…」
田中「でも？」
未夢「なんでか分からないけど…生きてるから生きてる」
田中「…」
未夢「だって、私達みたいな存在がいる世の中。運命はきっと決まってるのよ。だから、その時を待ってるだけ」
田中「その時を…か」
未夢「うん、その時を」
まるで何の解決にもなってないそんな言葉だったが妙に腑に落ちた
人間みな、産まれる前から運命なんてものは決まっていて、ただそれぞれのシナリオ通りに動いているだけ。だったらその運命に身を委ねてしまえばいい
終わってしまったも同然の自分の人生なんてなるように、、なるものだから
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ゆゆ(プロフ) - RISAさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてしまい申し訳ないです…今月からまた少しづつ書き始めておりますので、更新を待っていていただけると嬉しいです(^^) (2021年6月4日 22時) (
レス) id: 12cd28bd13 (このIDを非表示/違反報告)
RISA(プロフ) - 樹も加わった7人の活躍が気になります！！続き待ってます！ (2021年5月15日 16時) (レス) id: 99a40f6478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てんてん | 作成日時：2020年11月29日 22時
