57.危機。 ページ7
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項垂れてると、足音が聞こえてきた。
その音は確実にこちらに近付いてくる。
そっと振り向けば、ガラの悪い複数の男がニヤニヤしながらやってきた。
「お姉さんどうしたの？」
「……。」
何も返さず立ち上がって逃げようとすると、腕を強く掴まれて一気に恐怖心が強くなる。
「ちょちょ、無視しないでよー。」
「つかなんでパジャマ？」
笑い声が煩い。
「離して……」
声を振り絞ってそう言ったけど、男達の笑い声にかき消されたみたい。
「やっ…！！」
乱暴に押し倒され、叫ぼうとしたら手で口を塞がれた。
「大人しくしないと痛い目に合うよ？」
あぁ、終わった。
諦めて目を閉じようとしたその時。
「A！！！」
私の名前を叫ぶ声。
走ってきたのは北斗だった。
北斗は男達を力づくで退かした。
「ほく、と……」
「大丈夫か！？」
額から汗を流した北斗が私の身体を抱き起こす。
きっと私のこと必死に探してくれてたんだね…。
「おい餓鬼。何邪魔してんだよ。」
私を押し倒した男が北斗の肩を掴む。
そして男は腕を振り上げた。
北斗が殴られる…！！
ギュッと目を瞑った次の瞬間。
「ちょっと待った！！」
その声にそっと目を開けると、男は腕を下ろす。
「ジェシーさん！」
男達の仲間なのか、男はやってきたその人をそう呼んだ。
「ジェシー…？」
北斗がまるで知り合いか何かのように名前を口にした。
「やっぱり北斗じゃん！！」
ジェシーと呼ばれる彼は笑顔で私達に近づく。
「おいお前ら何俺のダチの彼女に手出してんだよ。」
ジェシーさんはドスの効いた声で男達にそう言うと、男達は慌てて謝ってそそくさと散って行った。
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和ッフル(プロフ) - yamayama0509021さん» 嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年2月5日 10時) (
レス) id: 287052cd16 (このIDを非表示/違反報告)
yamayama0509021(プロフ) - 一瞬で読み終えてしまいました！！！面白かったです！！！これからも楽しみにしてます！！ (2021年2月4日 23時) (レス) id: f5163d79d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和ッフル
| 作成日時：2020年10月17日 21時
