71.買い物。 ページ22
ー番外編。
今日はスーパーに寄らないと。
大学生になった大我はバイトも始めた。
私は家事、大我は働く。
勿論それだけじゃ生活はできないから、互いの両親からの仕送りに助けられて暮らしている。
お互い学生でありながらの同棲は大変だけど、充実してると思う。
買うものをメモした用紙を見ながら学校を出る。
今日はハンバーグでも作ろうかな。
ハンバーグって挽肉と玉ねぎと…玉子も使うよね。
メモを睨み付けながら歩いてたら、後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。
「あ、北斗。」
「何それ？」
私の顔が面白かったのか、笑いながら隣にやってくる。
「今日の買うものメモ。」
「へぇ、偉いね。」
北斗はそう言いながらメモを覗き込む。
「結構あるじゃん。手伝おうか？」
「え、悪いよ。」
「何言ってんの！たまには弟を頼れよ。」
「…じゃあ、お言葉に甘えて。」
そう言ったら、北斗は満足気に笑った。
そして、2人でスーパーに寄って買い物をした。
制服姿で主婦の人たちに混ざってスーパーの中を歩いてるとチラチラ見られるけど、それにはやっと慣れてきた。
買ったものは袋２つ分になってしまったのに、２つとも北斗が持ってくれた。
スーパーを出て、マンションまでの道を歩く。
「京本は帰って来てるの？」
「ううん、今日は大学終わったらそのままバイトだから遅くなるみたい。」
「そっか。」
マンションに着いても、部屋のドアの前まで北斗は荷物を持ってくれた。
「ありがとう。あ、よかったらお茶でも飲んでく？」
「え、でも…京本に悪いし。」
「どうして？」
「…それは……」
「弟なのに家に上げちゃいけないなんてことはないと思うけど？」
「…そうだね。じゃあ…お邪魔します。」
北斗は少し遠慮がちに玄関に足を踏み入れた。
「適当に座ってて。」
「…うん。」
買ってきたものをせっせと冷蔵庫や棚にしまって、麦茶を取り出す。
来客用に買ったグラスに麦茶を注いでると、体がふわっと包み込まれた。
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和ッフル(プロフ) - yamayama0509021さん» 嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年2月5日 10時) (
レス) id: 287052cd16 (このIDを非表示/違反報告)
yamayama0509021(プロフ) - 一瞬で読み終えてしまいました！！！面白かったです！！！これからも楽しみにしてます！！ (2021年2月4日 23時) (レス) id: f5163d79d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和ッフル
| 作成日時：2020年10月17日 21時
