【斉藤壮馬】とりあえず彼氏がイケメンすぎるので殴って罵倒していいですか。

はじめまして、さようなら。【黒兎様 リクエスト】 ページ44

☪⋆｡˚✩


壮馬くんとの初共演は今でもしっかり覚えてる。


ふたりして初めてのレギュラーキャラのアフレコで、顔を見た瞬間。



『(あ、私こいつと絶対仲良くできないわ)』


って思ったの覚えてるもん。


壮馬くんはオーディション上がり。私は養成所上がりなので、あんまり養成所時代で顔を合わせたことってないんだよね。


一目見てなんか賢そうなお淑やかおぼっちゃまくんな壮馬くんをみて、何故か苛立ちを感じたにも関わらず、私は壮馬くんのキャラと付き合ってる設定だったんだよね。


ブチ切れそうになったのもよぉく覚えてる。


私は苗字があまり好きじゃなくて、Aっていう名前オンリーの芸名を使ってたから、どうしても下呼びになってしまう。


それも嫌だったの覚えてる。


「あの、Aさん…？」


『…あんまり下の名前で呼ばないでくれますか』


「いや、それどう呼べと！？」


『え？様でも付けてくださいよ』


「はい、遠慮させていただきます」


この瞬間イメージががらっと変わってさ。
なにこいつめっちゃいいやつじゃん。


って思ったんだよね。


それから絶対仲良くできないわって思ったやつと、付き合ってるっていう役も大評判を頂いて、今の私たちがいるのかなぁって思ったり。


「Aー？何考えてんの？」


『初共演の時の事』


「Aが俺に敵意むき出しだったやつね？」


『今でも私はお前に様付で呼んでもらってもいいと思ってる』


「はい遠慮ー」

むかつくのは初対面の時から変わってないけど。



「なに？そんなにじっと見て(笑)」


『別に？髪の毛切ったの似合うなと思って』


「ほんと？ありがと」


こんなに好きになるとは、思わなかったなぁ。



「そういえばさ、初共演の時の役もこんな感じだったよね？」



『あぁ、校内で有名なケンカップルってやつ？』



「うん。花江くんが俺らの幼馴染み役やってたね」



『壮馬くんが生徒指導の鶴田にハゲって言って追っかけ回されてたね？』



「それやったの俺じゃないから、俺の役だから！」


『はいはい』




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IFストーリーの学生の時のやつとかけてみました。
リクエストありがとうございました！

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