【斉藤壮馬】とりあえず彼氏がイケメンすぎるので殴って罵倒していいですか。

喧嘩両成敗。【リクエスト･続々2】 ページ30

•*¨*•.¸¸☆*･ﾟ



「でも、Aも悪いとは思うけど」



『…まぁ、確かにね??何も言わずに冷蔵庫に入れといたらさ、食べたくなる気持ちもわかるけど…なにも勝手に食べなくても…って思うわけじゃんっ』




そう。何が原因で喧嘩したかというと、梅ちゃんにもらったプリンだった。



《数刻前》



『…ねぇ、冷蔵庫に入ってたプリン知らない…??』



「あ、それ俺食べた」



『はぁ!?なんで勝手に食べるわけ!?それ私のだったんだけど!!!』


「じゃあ名前でも書いとけば良かったじゃん」


『それは確かにそうだけど…っ、なんで勝手に食べたの!?聞いてくれればよかったじゃん!!!』



「なにプリン一つでキレてんの??」


『梅ちゃんに貰ったものだったのに!!!…もういい!!!壮馬くんなんて知らない!!!!!!!!!!』



《現在に戻る》


もう絶対帰らないっ。

同じプリンを、買ってきたって許さない。


だって、だって…あれは私が渾身の変顔して手に入れたプリンだったから!!!!!!!!!!



「いや、ね??変顔してまで欲しかったプリンとかどんだけよって思うけど、さすがに帰ってもらわないと俺困るんだよね!?」



『なんと今なら漢字の書き方教えてあげられるよ!!!』



「漢字書けるから!!!!!!!!!!」


界人とふざけて少し気分が晴れてきたところに、ピンポーン…と恐怖の音がする。


「はーい…あ、うん。いるよ」


なんで出たんだよ。ばかいと。



「Aー。でーておいでー」



とっさに寝室に隠れた私の耳に、壮馬くんじゃない人の声が聞こえる。



『ぱなえっ!?なんでここに…っ…あ”』



「ありがとう。なっちゃん。こいつバカで助かった」



ぱなえの声にウキウキして出ていくと、そこには今一番会いたくない人の姿が。



『なにしにきたの。また梅ちゃんからもらったプリン食べるつもり??』


「いや手元にないものは流石に俺でも食べれないわ」


『あっそ、じゃなに??謝っても許さないからね??お前私と同じ変顔して当てられたら許してやる』


界人とぱなえが頭を抱えてる姿が視界の端に入るけど、これは単なる私の意地だ。

ごめんね。【リクエスト･続々3】→←喧嘩の原因。【リクエスト･続々】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す