素直に。【リクエスト・続々】 ページ12
☪⋆。˚✩
喫茶店を出たところで、ぱなえとは別れ、無言で家までの道のりを歩く。
「…なんで俺の財布から1000円だしたの」
『私の金であの人の分払うのやだったから』
「それをダシに…つか、金返すって理由で会おうっ
て言われたらどうするつもり」
『私の言ったこと全部聞いてた壮馬くんなら、会わない』
壮馬くんはふっと、息を小さく吐き出し、ふふふっと嬉しそうに笑う。
何笑っとんじゃ、こっちは真剣だぞコノヤロウ。
「もう、“壮馬”って呼んでくんないの??」
『たまにいうから特別感が出るんでしょ』
玄関の扉を開けて中に入ろうとすると、途端に後ろから優しいぬくもりに包まれる。
「嫉妬した??」
『したよ。しなかったら割り込んでかないわばか…なんで、麗奈サンといたの??…なんで、カノジョ疑惑があがるのは、麗奈サンなの…??』
温もりに安心したからか、声が震える。
そんな私をみて、壮馬くんは耳元で笑う。
「これ、一緒に物色してたんだ」
途端に首元に触れる、ヒンヤリとした金属の感覚。
首元に目をやれば、輝いていたのはコバルトブルーの綺麗なストーンのついたネックレス。
あれ、今日なんか記念日だったりしたっけ??
わかっていないような私を見て、壮馬くんは拗ねたような声でつぶやく。
「映画主演、決まったんでしょ。アニメでは何回か主人公やってたけど、映画は初だな…と思って」
だから、お祝い。と壮馬くんはにっこり笑う。
「ってゆーか、Aがいつも以上に素直で明日槍降るかもって思った」
『もー絶対素直になんかなるもんか』
「えー。まあ、俺も調子狂うからいつも通りがいいけどさ」
『前言撤回』
くるりと体の向きを変えて、壮馬くんの方を向き、私は行動に移す。
『壮馬、大好き』
顔を見られるのが恥ずかしくて、勢い良く抱きつく。
壮馬くんはふらつきながらも抱きとめてくれて、さっき以上に嬉しそうに笑う。
「俺も。大好き」
耳元で優しく、甘く、呟くから、キュンとして悔しくなったから、自分からキスしてやった。
顔真っ赤になってる壮馬くんをみて、ざまぁ!!!!!!!!!!て笑ってやれば、壮馬くんは不満そうな顔でこちらを見たけど、すぐ笑顔になってた。
たぶん、これが私が覚えてる限り1番甘い思い出。
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やべ、文字数ェ…
リクエストありがとうございました!!!
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ニンジン - この字、すこしみにくいです。内容はすごい良いので頑張ってください (2019年10月7日 14時) (レス) id: ef194ab887 (このIDを非表示/違反報告)
四葉花月 - この前この作品を見つけて一気読みしてしまいました!これからも頑張ってください! (2017年10月13日 16時) (レス) id: 172da6c005 (このIDを非表示/違反報告)
りさな(プロフ) - ありがとうございます!!待ってま〜す。更新頑張ってください (2016年12月31日 1時) (レス) id: a87a0f55df (このIDを非表示/違反報告)
【CN:みなせ】(プロフ) - りさなさん» ありがとうございます!了解しましたー!お時間かかると思いますが、気長にお待ちいただけると幸いです〜 (2016年12月30日 9時) (レス) id: 5ebc8b5d8f (このIDを非表示/違反報告)
【CN:みなせ】(プロフ) - レイナさん» 了解しました。一気に全員はかけないと思いますが、それでもよければ書きますよd('∀'*) (2016年12月30日 9時) (レス) id: 5ebc8b5d8f (このIDを非表示/違反報告)
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