僕らの海賊船【sxpx】 (ページ6)

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#5 『代理航海士と料理人』ページ6

桃side

strawberry Prince号、キッチンにて。

赤「さぁとちゃん、なんか手伝うことある？」

桃「莉犬。…じゃあ魚の鱗とってくれ」
赤「りょーかい！」

そういって莉犬はてきぱきと作業を始める。

たった一度きり教えただけというのに、かなり手際が良い。

赤「…どしたのさとちゃん、じっと見つめて…」
桃「っあ、いや、」

赤「もしかしてさとみくん俺のこと好きになっちゃった！？」

桃「は？」

赤「まあでも恋しちゃうよね！！」

赤「こんなに可愛くてかっこよくて尽くしてくれる最高な俺…」
桃「何勘違いしてんだお前」←

赤「あれ？」←

桃「や、なんとなく手際良いなと。」
桃「俺ガキの頃そんな物覚えよくなかったわ」

赤「…えまって、さとみくんに褒められたのほぼはじめてかもしんない」

桃「んなこたねぇだろ…」

赤「えへへ、おれ莉犬！」

赤「さとみくんの立派な犬になるために、今後も努力致します！」

桃「…おう、じゃあつまみ食いやめろ」
赤「うげ、」

桃「お前つまみ食いするくせに飯食わねぇんだわ。やめろそれ」

赤「はあい…」

赤「でもさあ、さとみくんの美味しいご飯の匂いすごいするんだもん。早く食べたくて…」

桃「じゃあ一日中鼻に洗濯バサミでもしてろ」

赤「それ気抜いて口閉じたら死ぬかもしれないやつじゃん…」

桃「大丈夫、そんな簡単に死なねぇ」

赤「なんでそんな自信あるかなあ」

桃「体ちっこくてもそんな弱かねぇだろ」

赤「まあね。この前他の海賊団からさとみくん守ってあげちゃったしぃ」

赤「びっくりした顔のさとみくん可愛かったなぁ…撮りたかった」

赤「ねぇあの顔もっかいしてよ」
桃「いーやーだ。」

桃「…おめぇがこの先も俺を守る気なら構わねぇけど」

赤「！」

赤「…うんっ！えへへ、」

赤「これからも、守らせて頂きます！」