僕らの海賊船【sxpx】 (ページ5)

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#4 『船長と副船長』ページ5

橙side

紫「んふふ、それはね？」

橙「…うん」

重大な何かなのか？

俺は長年一緒にいた勘で察する。

ごくりと喉仏を上下させれば

目の前の船長の笑顔が少しだけ真顔に近づく。

紫「…」

橙「…」

紫「なーいしょっ！」

橙「はぁ！？」

にっこり笑うなーくんは、海賊船の船長、ましてや、大人とすら思えないほど

無邪気で可愛らしいのだ。

紫「んふふ、ないしょ。」

橙「なんやねん…」

紫「ジェルくん構ってんくんないんだもん」

橙「なんでそんな付き合ってもないのに…‪w」

紫「……んふふ、うるさいなぁ」

紫「恋人じゃなくてもかまって欲しい時くらいあるでしょ？」

紫「てか俺ら夫婦って噂じゃあん」
橙「噂やん‪w」

紫「む…」

紫「いーじゃん、俺お嫁さんだよ？」
橙「えっ」
紫「え、その顔やめてほしいんだけど」

紫「…今日の晩御飯、ジェルくんがだぁいすきな焼き魚らしいんだけどさ」

紫「俺がジェルくんのせいで悲しんだと聞けばきっとさとみくんは…、」

橙「せやな！！！俺ら夫婦やんな！？うんうん！！こんなお嫁さん持てて幸せやわ！！((」

紫「…そこまで言われるとキモイんだけどさ」

橙「は？」

紫「うそだって。冗談だって」

紫「じぇるくんそういうふうに思ってくれてたの？もりさんうれちい〜((」←

橙「……」←

紫「え無視？無視やめてくんない？泣くよ？泣くけどいいの？」←

橙「……ｱﾊﾊ?」←

紫「えなんで笑うの？？？？？？？」←

桃「ジェル、なーくん、何して…」
紫「さとちゃあん、ジェルくんが酷いこと言ってくるよお、」

桃「は？」

橙「うそやって！！！！船長嘘ついとんねん！！！！！！」

桃「飯抜きな」

橙「なーくんまじで許さへん！！！！！！」

紫「じぇるくんがわるいんですぅ」

橙「はあ…？」

紫「んふふ、俺がこっそりご飯あげるから許してね。」

橙「…ならええけど」

桃「その場合なーくんも飯抜きね」
紫「あ、できたらするかも」←

橙「なーくん許さんからなマジで！！！！！！！！！！」

その後、なーくんは俺にこっそり手作りパンケーキを持ってきてくれたのでした。

かなり黒かったけどな