番外編2 ページ32
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「A先生〜、これどうやんの?」
『ん?公式思い出してみてよ』
なんだかんだで教科書片手に教師としてやっていけてる。
生徒のみんながいい子だからできてるだけ。
初めはここの学校の顔面偏差値が高すぎて倒れそうになった。
だけどそれにも慣れて生徒たち、高専所属の呪術師、補助監督など……人との関わりも増えた。
「A〜!今日は僕家に帰るよ!」
『教科書に公式書いてあるでしょ?ホラここ』
「スルーしないで!」
かっこいいと思っていた悟さん。かっこいい事には違いないけど、多忙で会う頻度も減った。
その代わりかわからないけど、甘えてくる回数が増えた。
「今俺がA先生に勉強教えてもらってるの!」
「悠二は後でいいでしょ!僕は今帰ってきたばっかりなの!」
「付き合ってないくせにベタベタせんで!」
そう、付き合ってないのだ。
というかわからないまま流れでここまで来た。
付き合って、とかそういう言葉は一切ないし、言ってもない。
だけど用意してくれた家は、悟さんのマンションの一部屋を使うという形だった。
時間が合わないから一緒に住んでる感覚は無いんだけど……
「付き合ったらベタベタしていいわけ?」
「付き合ったらね!今は勉強教えてもらってるの!」
大きな男2人に挟まれる私の身にもなってほしい。
「じゃあー…付き合う?」
『え』
「僕は変わらずAの事が好きだけど
Aは?今答え聞かせてよ」
するりと外れた目隠し。綺麗な青い目に吸い込まれそうになったのはこれでn回目。
「A先生やめといた方がいいっ…『付き合う』……」
「じゃあ帰ろっか♡」
これで空を飛ぶのも、悟さんを好きだと思ったのも、何回目かわからない。
「A、好きだよ」
気付けば家で、優しく抱きしめてくれる。
ドクドクとうるさい心臓の音が聞こえちゃいそう。
「ご飯作ってあげるね」
『疲れてるだろうし、私が作るよ』
「僕の作ったご飯で満足するAの顔が見たいんだ」
そっと重なる唇。
私たちは付き合ったんだ、と実感した。
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くまこ(プロフ) - ルイさん» 500票目!一気読みお疲れ様でした!本当にありがとうございます✨ (2022年1月31日 19時) (レス) id: 906efc68a2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 500票目失礼します!書き方もストーリーも好みで一気に最後まで読んでしまいました…!素敵な作品をありがとうございます! (2022年1月31日 1時) (レス) @page37 id: dd88096f0d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ひなりさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!やっぱりトリップして来てほしいですよね…同感です笑 コメント頂いたので必ず番外編も書きたいと思います!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - むぅさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!続編も考えたのですが終わりどころ見つけられず諦めてしまいました💦番外編!期待されたら書くしか無いですね!しばらくお待ちください!必ず書きます!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) @page30 id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - 完結おめでとうございます!私の家にも五条先生がトリップしてきたらいいのに……と思いながら楽しませていただきました笑もしお時間あるときがありましたら、番外編を書いてくださると嬉しいです!!本当に面白かったです!これからも作品楽しみにしています! (2021年11月26日 7時) (レス) @page30 id: 51dad2d676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年10月9日 19時