番外編1 ページ31
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「大丈夫?」
『あ、え……はい、』
「アンタも苦労人だね」
悟さんに連れてきてもらった呪術高専という所。
どうやって来たかと言えば、魔法の絨毯みたいな物に乗ってここまで来た。
手を取って部屋を出た。暗いトンネルのようなものを潜って着いた先は上空。
足を踏み出せば真っ逆さまに落ちた。
「あー、ごめーん!」
なんて声と共に足首を掴まれて宙ぶらりんに。
そこからは傑さんの絨毯みたいなオバケに乗ってここまで来た。
一応異常が無いか診察してもらって、今に至る。
「異常ナシ、と」
『異常ありますよね、今までオバケ見えたことないのに急に見えるようになったんですよ?』
「あーここでは普通だから大丈夫」
そう、オバケが見えるようになってしまったのだ。
今まで一度も見えたことないのに、当たり前のように見える。
しかもそれが普通だと言われる。
「A〜終わった?」
勢いよく開いたドア。
ずっと会いたいと思っていた人が入ってくる。
感動の再会なんてものは無かった。
だって時間はないし着いたと思えば落っこちるし……
「終わった、異常ナシ」
『大アリですってば』
「まあ見えるのは良いことだし……仕事の幅も増えるよ」
『あ、そういや全部用意したって何を用意してくれたの?』
「ん?全部だけど」
「戸籍も家も仕事も銀行の口座とか必要最低限は全部」と当たり前のようにスラスラ言葉を並べてくる。
仕事は高専での事務仕事と座学の授業を任された。
教員の資格なんて持ってない、と言えばでっち上げたと言われる。
呪術界の事はよく知らない。だけどいいのかこれで……
数少ない、未来を担う呪術師達の勉強をでっち上げられた教員が面倒見ていいのか……
「勉強得意でしょ?調べたけど国公立大学の首席卒業だったじゃん」
「コッチに来たからにはやるしか無いよね?」と言いながらも黒い笑みが見えた気がする。
確かにやるしかない。ホイホイ着いてきたからにはやってやる。
少し早い気がするけども、ここから私の第二の人生がスタートする。
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くまこ(プロフ) - ルイさん» 500票目!一気読みお疲れ様でした!本当にありがとうございます✨ (2022年1月31日 19時) (レス) id: 906efc68a2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 500票目失礼します!書き方もストーリーも好みで一気に最後まで読んでしまいました…!素敵な作品をありがとうございます! (2022年1月31日 1時) (レス) @page37 id: dd88096f0d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ひなりさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!やっぱりトリップして来てほしいですよね…同感です笑 コメント頂いたので必ず番外編も書きたいと思います!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - むぅさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!続編も考えたのですが終わりどころ見つけられず諦めてしまいました💦番外編!期待されたら書くしか無いですね!しばらくお待ちください!必ず書きます!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) @page30 id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - 完結おめでとうございます!私の家にも五条先生がトリップしてきたらいいのに……と思いながら楽しませていただきました笑もしお時間あるときがありましたら、番外編を書いてくださると嬉しいです!!本当に面白かったです!これからも作品楽しみにしています! (2021年11月26日 7時) (レス) @page30 id: 51dad2d676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年10月9日 19時