五条悟が寝室に現れた【呪術廻戦】

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「え、新幹線乗るの？」

『せっかくだから大阪行こうかなと思って。』




時間は有限、休みは今日しかない。
新幹線に乗って大阪に向かった。




『大阪にテーマパークがあってね、』

「…まあアッチでもあるけどね。」

『いい機会だし行きたいな思って昨日入場券も買ったの。』




テーマパークに着いたのは昼前だった。
絶叫系のアトラクションから騒がしい悲鳴が聞こえる。




「A、手繋いで。」

『…なんで？』

「デートだから。」




差し出される手を握った。
中に入ると、テーマパーク特有の異空間が広がっている。

キャラクターや風船を沢山持ったスタッフがいて、ポップコーンの匂い。




『そうだ、せっかくだしカチューシャ買おう！』




アトラクションより先にショップへ立ち寄って、カチューシャを購入した。

その後、丁度いい時間だし先にお昼ご飯を食べてからテーマパークを散策した。



アトラクションに乗ったりパレードを見たり。
平日ということもあって待ち時間は少なくて、沢山の乗り物に乗ることができた。




『楽しい〜！』

「僕も楽しい〜！A連れて来てくれてありがとね。」

『こちらこそ、付いてきてくれてありがとう！』




歩いてる間、手が離されることは無かった。
乗り物を降りた後も自然と手を繋いで、乗り物を待ってる時もずっと繋がれたままだった。


……手汗とかかいてないよね。急に心配になってきた。




『…私、トイレ行ってくる。』

「じゃあここで待ってるね。」




トイレを済ませてから、手を洗うついでに少し流水で冷やした。
変な手汗かきませんように、と願いながら。



待ってると言われた場所まで戻ると、悟さんは女の子に囲まれていた。




「私たちと遊ぼうよ〜」
「その髪って地毛なの？」
「お兄さんマジカッコいい〜！」




そう声をかけられている中飛び込む勇気なんて無い。

悟さんは誰が見てもカッコいい。一人で立ってたら声かけられて当然だ。
そのイケメンの連れがこんな私だなんて……恥ずかしいよね。女の子たちが引くのを待とう。


そう思っていたのに、サングラス越しでもわかる。
すぐに目が合った。




「彼女来たからじゃあね〜」

「……え、彼女と来てたの？」

「僕が一人で来てるように見える？それに彼女いないワケないじゃん。」





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