五条悟が寝室に現れた【呪術廻戦】

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『うわぁ〜負けた〜』

「小指でも勝てそうなんだけど。」




普通にディスってくる。
手加減してくれたらしいけど秒で負けた。


あーあ、勝ったら手間のかかる煮込み料理でも作ってもらおうと思ってたのに。




「……そんなに悔しいなら僕は小指でいいから、もう一回やる？」

『ううん、小指相手に勝っても嬉しくない……』




負けを認めるしか無かった。
あの筋肉に勝とうとしてた自分が馬鹿だったのかも。


負けたし、私は悟さんのお願いを聞かなくてはならない。




『約束だしなんでも言って。』

「ん〜じゃあ1日デートがしたい。」

『で、デート……』

「やっぱり観光とか？遊園地とか？」

『観光……遊園地………』




日中なら職質の可能性も低いだろうし…いやでも何かあって病院行かないといけなくなったら……身分証ないし……




『わかった、明日会社休むから明日行こう！』

「え、いいの？冗談だったんだけど。」

『いいよ！平日なら人も少ないし、ね？』




ずっと家に閉じ込めておくのもダメだとは思ってたし、いい機会だ。

そうと決まればエイジングケアのパックと、早く寝て体力完全回復させなきゃね！




『じゃ、おやすみー！』

「おやすみA。」




どこに行こうかな、ベッドの中でいろいろ考えて新幹線のチケットと遊園地のチケットを取った。





*





「A、起きて。」

『んー……』

「デートだよ、起きてよ。」




そうだった！と脳が一瞬で覚醒した。
おはよう世界、今日は会社をずる休みします。


用意してもらった朝ごはんを食べて、ヘアアイロンを温めてる横でメイクをしていく。




「Aの髪、僕がセットしてもいい？」

『えっ、ぐちゃぐちゃにされそう……』

「大丈夫だから。任せて。」




器用に少しずつ巻かれていく。
ピンやゴムを渡すと、すぐに綺麗なお団子が出来上がった。




『…すご、』

「高専生の時、もう1人の同期とよく傑の髪の毛で遊んでたからね〜」




美容院でしてもらったのか、と思うぐらい綺麗にしてもらって、前髪も少し巻いてもらった。




「ん、できたよ。」

『悟さんありがとう！』




普段はしないお団子ヘア。それも超可愛い。

メイクも完成して、会社にも休むと連絡して、長らくお待たせしてしまったけど1日デートのスタートだ。





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