苦しみ ページ30
和也「だけど俺、あいつのこと本当に好きだったから、別れても諦めきれなくて…」
『それで私に、"彼女がいる"って…』
和也「そうです。強がっていないと、壊れそうで…」
そんな切ない顔、今まで見たことなかった。
私の心が、ズキンズキンと鈍く痛む。
『今でも…その人のこと好きなの？』
和也「…」
彼は口をつぐむ。
『…なんでそこまでその人のこと愛していられるの？もうその人は別の人を愛してるんだよ…？』
和也「…そんなことわかってる」
『だったら…！』
和也「無理なんだよ！」
彼が叫ぶ。
和也「どれだけ忘れようとしたって、何度も別れた日のことを思い出したって、好きなんだよ！愛してんだよ！」
『…っ！』
和也「…俺にはあいつしか、いなかったんだよ…っ」
"いなかった"と過去形になっている時点で、彼はどこかでは理解していて、ずっと苦しくてもがいてる。
それでも彼は恋にすがってる。
どうして…
『…じゃあどうするの？ずっとこのまま？』
和也「…知らねーよ」
そう言って、まだ雨が降っているのに軒下から出ようとする彼に言う。
『どうして私じゃダメなの！？』
この日の私はどこかおかしかったと思う。
感情のコントロールがうまくできなくて、ずっと心にしまっていた言葉を口に出した。
彼は振り向く。
その表情は変わらない。
そして、彼に抱きついた。
『私、二宮くんが好き…！』
和也「…」
『あなたが誰を好きであろうと、私はあなたが…っ』
彼が私の腕を掴む。
和也「…お前、本気？」
私は涙を流しながら、頷いた。
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ayane(プロフ) - はるちさん» 初めまして！コメントありがとうございます！切ないですね…更新頑張ります！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - まゆみんさん» 私も書いてて切ないです…(泣) (2019年9月14日 20時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - はじめまして。いつも拝見させて頂いてます。コメントは初めてです。切ない場面ですね。これからも楽しみにしてます。 (2019年9月14日 11時) (レス) id: 041d0ce1ae (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 早くくっつきますように… (2019年9月14日 10時) (レス) id: 092a98dfdf (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - kaz_ars0617さん» 初めまして！ありがとうございます！更新頑張ります(笑) (2019年9月13日 8時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayane
| 作成日時：2019年9月2日 10時
