お狐さまのいうとおり。２【ars】【hsj】

正体 ページ23

妖の気配を察知し、嵐ノ森に向かっていた。


潤「それにしても、あのまじない師を本当に信用していいのか？胡散臭いぞ」


雅紀「そうかなぁ？」


潤「あいつ、何か隠してる気がする」


智「…」


嵐ノ森に着いた。


妖の気配を辿っていくと、そこには…


侑李「遅いな〜、もう倒しちゃいましたよ(笑)」


知念侑李が立っていて、光る矢が数本刺さった妖が倒れていた。


その近くにAも立っている。


潤「お前は一体何者なんだ…？」


侑李「あなたたち結界師が持つまじない師のイメージは、あくまで結界師の補佐であり、まじない術しか使えないというものだろうけど…」


ブォン


彼は光る弓と矢を出現させた。


侑李「実際はそうじゃない」


妖「グ…ニンゲン…コロス…」


倒れていた妖が動き出す。


彼は弓を構える。


ドッ！


妖「ギャアアアア！！」


矢が命中し、妖は消え去った。


4人「…！？」


チャリ…


彼の首元で、ロザリオのネックレスが揺れる。


侑李「僕はまじない師であり、"滅却師(クインシー)"でもあるんだ」


『滅却師…？200年前に滅んだはずじゃ…？』


侑李「いいや、滅んでなんかないさ。我々一族は、まじない師という名前に変えて、身を隠しながら生きてきたんです」


智「どうしてそんなことを…？」


侑李「あなたたち陰陽師に負けたからさ」


雅紀「負けたって…」


侑李「200年前、結界師と滅却師は対立の末、戦争を起こした。もともと力の差は歴然で、滅却師は負けた。そして一部の生き残りがまじない師という立場に変えて、結界師の補佐として細々と生きてきた」

嘘→←かわいい編入生

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