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チュンチュンと雀が鳴いてる今日この頃、チラッと見た時計の針は12時を指していた。そう、完璧な遅刻である。もう学校なんでばっくれてやろうかと考えたが、親にバレた後のほうがめんどくさそうなので渋々起き上がり準備をすることにした。
金髪ロングのセンター分け、真っ赤な口紅にロングスカートのセーラー服、ポケットには私の武器であるメリケンサックを忘れずに。
「よし、行くか」
鏡に映る自分の顔を見ながら気合いを入れ、私は家を出た。
⁑⁑⁑⁑⁑
「なあそこのマブいねえちゃん、こんな時間になにしてんのぉ〜?」
「俺らと遊ぼうぜ、なぁ?」
「…」
遅刻した報いなのか、灰色の学ラン集団に囲まれました。灰色の学ラン…たしか開久だよな。これまた厄介な奴らに囲まれたなーっ、なんて考えてたら「おいっ!聞いてんのか!」と怒鳴られた。
「耳元で叫ぶんじゃねぇよ!私は今から学校に行くんだ、てめぇらの遊ぶ時間なんてねぇんだよ、分かったらどけッ」
「は?学校?スケバンのくせに学校?はははは!!なんだよ見た目の割に真面目ちゃんかよー!」
「いいこちゃんでちゅねぇ〜、よちよち〜」
開久のあからさまな煽る態度に私のイライラボルテージがどんどんと上昇する。相手は三人、一対三はかなりこっちが不利だけどこのまま馬鹿にされてるばかりじゃ私も引けない、てかボコボコのけちょんけちょんにしないと私の気が済まない。
私はポケットのメリケンサックをギュッと握り込む。
「…おい、てめぇらいい加減にッ!」
「おいてめぇらぁぁぁぁああ!!!」
「っ!?」
殴りかかろうとメリケンサックを握り込んだ拳を振り上げた瞬間、どこからともなく誰かの叫び声が響く。私と開久の奴らは声が聞こえた方をばっと振り向くとそこには、青いブレザーの制服を着た男が仁王立ちしていた。
開久の増援かと思い目の前にいる奴らを睨み付けるが、反応を見る限りそうでもないらしい。
え、じゃあ…誰?
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そらは(プロフ) - この話のつづきはもうみれないのですか! (2022年12月5日 0時) (レス) @page16 id: 001d58c8f1 (このIDを非表示/違反報告)
すとろんぐ(プロフ) - ∞むにえる∞さん» ∞むにえる∞さんコメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです(*´-`)今井に対して思考が単細胞になる傾向がある主人公ちゃんです笑。ノロノロ更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2020年9月20日 6時) (レス) id: 0a74e5178c (このIDを非表示/違反報告)
∞むにえる∞(プロフ) - はじめまして!コメント失礼します〜! 14話から主人公ちゃんのセリフを拝借しますね……。この作品、もう本当に好き、好きすぎて頭おかしくなるッ!!! はいもうめちゃめちゃ好きです。愛してます。(?) (2020年9月19日 23時) (レス) id: a6febfed0a (このIDを非表示/違反報告)
奏汰くん(プロフ) - いえいえこちらこそレスありがとうございます。設定が本当に好きすぎてより多く方に読んでいただきたいと思ったので! (2020年8月19日 23時) (レス) id: 6183c7bdcd (このIDを非表示/違反報告)
すとろんぐ(プロフ) - 奏汰くんさん» 奏汰くんさん、コメントありがとうございます^ ^そう言って頂けるととても嬉しいです!!キーワードは初期に設定してから特に気にしてませんでした!早速変えさせていただきます!ありがとうございます^ ^ (2020年8月19日 21時) (レス) id: 0a74e5178c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すとろんぐ | 作成日時:2020年8月14日 8時