テスト勉強�� ページ16
先輩の視線を浴びながらノートにペンを走らせる。
時々、スペルミスの指摘をしたり文法のきまりを分かりやすく説明してくれたりと、非常に助かってはいるが私の勉強に付き合わせてしまうのが申し訳なく感じる。
「先輩は勉強しなくていいんですか？」
「俺はいーよ。一夜漬けでやるし」
「一夜漬け…！」
「上手くいった例ないけど」
「えぇ…だめじゃないですか」
短針が6を指す頃、コンコン、とノック音が鳴るとすぐに扉が開く。
ペンを止めて扉の方を見れば先生が立っていた。見回りだろうか。
「珍しいな、乙夜がこんなとこに居るなんて」
「ちゅーす、ヤマ先。勉強してたの。偉いっしょ」
「教科書全部ロッカーに入ってるの知ってるぞ。もう鍵閉めるから早く帰りなさい。」
「す、すみません。すぐ片付けます…」
帰宅を促され、急いでペンケースやノートを鞄に入れる。
先輩は自分の荷物を持って私の支度が終わるのを傍で待ってくれていた。
「もう暗くなるから気を付けて帰れよ。まぁ乙夜が居れば大丈夫か」
「責任持って送るしへーき。またねヤマ先」
「さ、さようなら…！」
暗くなった図書室を施錠している最中の先生にお辞儀をして、先輩と一緒に階段を降りる。
「明日も図書室で勉強すんの？」
先輩の問いかけに言葉が詰まる。
先輩が勉強しないとはいえ、近くに居られると私が集中出来ない。
「…参考書があると思って図書室にいただけなので…明日からはまっすぐ帰宅する予定です…」
と答えると、どこか寂しそうに「ふぅん。そ。」とだけ聞こえた。
そういえば私この人に家知られてるんだった。
流石に家来たいなんて事は言わないよね。
玄関まで降りると陽は完全に落ちてもう真っ暗だ。
遠くに一番星が見える。
靴を履き替えて外に出ると、先に外に居た先輩も星を眺めるように佇んでいた。
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ちえ - 乙夜の誕生日気がついてたら終わってた。 (12月9日 19時) (
レス) id: ce10ab680a (このIDを非表示/違反報告)
るあちぇ - 先輩後輩系だいすきなんだが！？しかも後輩が女子側のやつがだいすきです、！この作品最高です！！更新頑張ってくださいねー！！！ (9月6日 20時) (レス) id: b2fdbadc01 (このIDを非表示/違反報告)
そらちゃま - えーんTTめっちゃすてきです・・・！更新楽しみにしてます！ (5月19日 15時) (レス) @page19 id: 46f4834660 (このIDを非表示/違反報告)
融点(プロフ) - 死ぬほど好きです、めちゃくちゃ好きです……。更新応援しています……！！ (2023年4月6日 18時) (レス) @page18 id: 6f6f2e1e89 (このIDを非表示/違反報告)
もか@無気力(プロフ) - BAB子さん» いえいえ､自分もついうっかり外し忘れちゃう事とかあるので!皆で教えあっていきましょう💪 (2023年3月27日 20時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAB子 | 作成日時：2023年3月23日 22時
